この記事の3行まとめ
- Unreal Engine 5向けプラグイン「KawaiiPhysics」がv.1.19.1にアップデート
- Unreal Engine 5.6に対応したほか、Simulation Spaceでワールド / 基準ボーン座標系での物理シミュレーションが可能になるなどの機能追加
- Epic Gamesのマーケットプレイス「Fab」で有料販売開始、GitHub版は今後も無料でダウンロード可能
おかず氏は2025年7月18日(金)、Unreal Engine 5(以下、Unreal EngineはUE)用の疑似物理プラグイン「Kawaii Physics」をv.1.19.1にアップデートしたと発表しました。
UE5の物理プラグイン「Kawaii Physics」を v1.19.1 にアップデートしました!UE5.6対応、入ってます!
今回のアップデートは機能追加だけでなく、サンプルの一新・Fabでのプラグイン販売開始 など新たな取組みが多いので、返信スレッド・リンク先をご確認ください
( 1/n ) pic.twitter.com/dnAsmgxEyv
— おかず (@pafuhana1213) July 18, 2025
UE5の物理プラグイン「Kawaii Physics」を v1.19.1 にアップデートしました!UE5.6対応、入ってます!
今回のアップデートは機能追加だけでなく、サンプルの一新・Fabでのプラグイン販売開始 など新たな取組みが多いので、返信スレッド・リンク先をご確認ください
( 1/n ) pic.twitter.com/dnAsmgxEyv
— おかず (@pafuhana1213) July 18, 2025
Kawaii Physicsは、キャラクターの髪やスカートなどの揺れ物を「かんたんに」「かわいく」揺らせることを特徴とする疑似物理プラグインで、数々のタイトルで採用されています。
「Kawaii Physics」デモ映像(2024年7月24日公開版)
v1.19.1では、Simulation Spaceでワールド / 基準ボーン座標系での物理シミュレーションが可能です。これにより1フレームでルートボーンが180度回転する場合に発生する不具合を解消できます。なお、デフォルト設定は従来通りComponent座標系となっています。
UEのWindDirectionalSourceから受ける風の方向にノイズを入れたり、SkeletalMeshComponentの移動量の反映度合いを調整したりすることも可能になっています。
そのほか、サンプルの構成が一新され、UE公式の機能別サンプルのようにカテゴリーと番号で分けられました。
Wind Direction Noise Angleの設定。カメラの向きが風方向と一致していても、風が吹いているように見える(画像はGitHubより引用)
Skeletal Component Move Scaleの設定。Actorが移動する際の物理挙動が調整できる(画像はGitHubより引用)
本バージョンは従来のGitHub、Boothに加え、Fabでもダウンロードが可能になりました。ただし、Fab版は有料での販売となります。これは、開発の時間が取りづらい中で、今後も積極的・継続的な開発をするため、とおかず氏は述べています。
GitHub版は従来通り無料でダウンロード可能です。こちらは金銭的支援のオプションが選択可能となりました(※)。
※ 記事執筆時点では、Booth版も無料ダウンロードが可能かつ金銭的支援オプションが選択可能
なお、KawaiiPhysicsの完全有料化および金銭的支援が無い場合の開発中止は今のところ予定していないとのこと。要望や質問は購入者・支援者のものを優先的に対応していくそうです。
詳細は、GitHubおよびおかず氏のXアカウントをご確認ください。
「KawaiiPhysics」GitHubおかず氏 Xアカウント