この記事の3行まとめ
- Unreal Engine 5.6 Previewがリリース
- 不変のアクタに対するストリーミング負荷を軽減するプラグインやモーフターゲットを作成する機能などの実験的機能が導入
- Androidエミュレーターが統合され、Android向けビルドの効率的なデバッグが可能になった
Epic Gamesは、Unreal Engine 5.6 Preview(以下、Unreal EngineはUEと表記)をリリースしました。
本バージョンは、Epic Games Launcherなどを通じてインストールできます。
(画像はUnreal Engineフォーラムより引用)
レベルに対するストリーミングのパフォーマンスが向上
UE5.6では、ゲームプレイに影響しない不変のアクタに対するストリーミングを高速化する実験的機能「Fast Geometry Streaming Plugin」などにより、レベルのストリーミング負荷が軽減しています。
(画像はUE5.6ロードマップより引用)
Androidエミュレーターがエディタに統合
UE5.6 Previewでは、Androidエミュレーターが統合され、プラットフォームメニューから直接インストールして起動できるようになりました。
これにより、Android向けビルドを効率的にデバッグできます。
(画像はUE5.6ロードマップより引用)
エディタからモーフターゲットを直接作成・編集する機能が追加
アンリアルエンジンに組み込まれたモデリングツールを使用し、スケルタルメッシュのエディタ内でモーフターゲットを直接作成する機能が実験的機能として追加されました。
新たなモーフターゲットの作成のほか、既存のモーフターゲットの編集も可能です。
(画像はUE5.6ロードマップより引用)
アニメーション制作用ツール「Tween Tools」を刷新
アニメーション制作の際に用いられるカーブエディタ内の機能「Tween Tools」に、デザインの刷新などのアップデートが施されました。
また、ビューポートでのみ存在していた同機能がカーブエディタの上部ツールバーに直接埋め込まれるようになったほか、新たなホットキーも追加されています。
(画像はUE5.6ロードマップより引用)
なお、Preview版は開発中のバージョンであるため、開発中のプロジェクトに利用することは推奨されていません。
また、2025年6月の「Unreal Fest Orlando」で行われる講演「State of Unreal 2025」にて、UE5.6の詳細が語られます。
「State of Unreal 2025」のライブ配信。YouTubeのほか、Twitchにて6月3日(火)22時30分よりライブ配信が開始する
UE5.6 Previewの詳細については公式フォーラムを、UE5.6で追加・更新される機能はロードマップをご確認ください。
Unreal Engine 5.6 Preview 更新情報(公式フォーラム)Unreal Engine 5.6 ロードマップ