この記事の3行まとめ
- 2D向けゲームエンジン「GameMaker」のバージョン「2024.11」がリリース
- ZIPファイルやARM64版Windows対応ゲームのエクスポート機能が追加
- 新しいコードエディターが月次リリースに含まれるように
YoYo Gamesは、2Dゲーム向けエンジン「GameMaker」のバージョン「2024.11」をリリースしたと発表しました。
Version 2024.11 is out now! It features the ✨SHINEY✨ new code editor, Windows ARM64 support, a built in updater and more. Read the full details below
🔗 https://t.co/h7VNgBaCTn pic.twitter.com/AM09QLOtI7
— GameMaker (@GameMakerEngine) December 17, 2024
GameMakerは、YoYo Gamesが提供する2D向けのゲームエンジン。『Undertale』や『Hotline Miami』などの開発に使用されています。
非営利目的であればコンソールを除くすべてのプラットフォームで無料で利用できるほか、商用ライセンスは1回の買い切り形式で永久利用が可能です。
今回のアップデートでは、ARM64版Windowsに向けたゲーム出力機能の実装や、Windows IDEにおける新たなアップデーターの搭載などが行われました。
アップデートの内容をピックアップしてご紹介します。
Web向けにゲームをエクスポートする機能が拡張
GX.games(※)向けにゲームをエクスポートする際、ZIPファイルによる出力が選択可能になりました。「Create Exe」ボタンを押すことで表示される「Create Executable」ウィンドウから実行できます。
※ YoYo Gamesの親会社であるOperaが運営するゲーム配信プラットフォーム
ZIPファイルで出力することで、GX.gamesだけでなく、wasm形式に対応する他のWebサイトでもゲームを使用できます。
(画像はGameMaker Blogより引用)
また、ARM64版Windowsに対応したゲームの出力も可能になりました。
(画像はGameMaker Blogより引用)
新たなコードエディター(ベータ版)が月次リリースに導入
開発中の新たなコードエディターが、バージョン「2024.11」から月次リリースに含まれ、ベータ版として利用可能になりました。
(画像はGameMaker Blogより引用)
バージョン「2024.11」におけるコードエディターの紹介動画
新しいコードエディターは、環境設定から機能を有効化することで使用できます。
(画像はGameMaker Blogより引用)
Windows対応IDEの更新データを自動ダウンロードできるアップデーターが搭載
Windows対応のIDEにおける新たなアップデーターが搭載され、更新データがバックグラウンドで自動ダウンロードされるようになりました。
「ヘルプ」メニューから専用ウィンドウを開き、手動でダウンロードの有無を選択することも可能です。
(画像はGameMaker Manualより引用)
更新データのダウンロード完了後、即座にIDEを再起動してインストールを開始するか、手動でIDEを終了した際にインストールするか選択できます。
(画像はGameMaker Manualより引用)
そのほか、IDEの安定性・パフォーマンスの改善やバグ修正が行われたほか、パッケージマネージャーが搭載されるといったアップデートが施されています。
バージョン「2024.11」で実装されたパッケージマネージャー(画像はGameMaker Blogより引用)
詳細はGameMaker Blogやリリースノートをご確認ください。
「Version 2024.11: New Code Editor, Windows ARM64 And Built-In Updater」GameMaker Blogリリースノート