サウンドミドルウェア「ADX LE Unity SDK」「ADX SDK」の最新機能を解説。CRI・ミドルウェアが記事を公開

サウンドミドルウェア「ADX LE Unity SDK」「ADX SDK」の最新機能を解説。CRI・ミドルウェアが記事を公開

2024.12.12
ニュースUnityサウンド
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この記事の3行まとめ

  • CRI・ミドルウェアが『CRI ADX LE Unity SDK(3.11.00)リリース! 新機能紹介!』と題した記事を公開
  • サウンドミドルウェア「ADX」の無償版「ADX LE」が、Unity WebGLでのビルドに対応したことなどを紹介している
  • 「ADX SDK」のバージョン「2.28.00」では、立体音響の強化をはじめとした多くのアップデートが実施

CRI・ミドルウェアは2024年12月11日(水)、『CRI ADX LE Unity SDK(3.11.00)リリース! 新機能紹介!』と題した記事を、公式ブログにて公開しました。

(画像は公式ブログより引用)

同記事では、統合型サウンドミドルウェアCRI ADX」の無償版である「CRI ADX LE(以下、ADX LE)Unityで使うための「ADX LE Unity SDK」について、新たなバージョン「3.11.00」をリリースしたことを発表しています。

本バージョンより、従来は有償版でのみ利用可能だったUnity WebGLでのビルドに、無償版も対応。ブラウザ上でプレイする作品のビルドができるようになりました。

これにより、Unityで作ったゲームを投稿・プレイできるWebサイト「unityroom」に「ADX LE」を用いた作品が投稿できるようになったことも紹介されています。

(画像は「CRI ADX LE」ダウンロードページより引用)

「ADX LE Unity SDK 3.11.00」のほか、「ADX SDK」のバージョン2.28.00」についても紹介されています。なお、記事執筆時点の最新バージョンは、不具合の修正などが施された「2.28.01」

CRI Atom Craftがアップデート。アクショントラックの自由度向上や、プロファイラーの単体アプリケーション化など

「ADX SDK」内のオーサリングツールCRI Atom Craft(以下、Atom Craft)が、バージョン「3.54.00」にアップデートされました。

このアップデートでは、既存のアクショントラックの自由度が向上。従来は1つのキューにしか行えなかったアクションを、「名前が『bgm_』から始まるキュー」のように部分一致で指定できるようになりました。また、ミキサーをターゲットとした「ミキサーアクショントラック」も新たに実装されています。

さらに、「Atom Craft」の機能として組み込まれていたプロファイラーが、単体で動作するアプリケーションになったとのこと。本アプリケーションの詳細は、公式ドキュメントにて確認できます。

「CRI Atom Profiler」の画面(画像は公式ドキュメントより引用)

4つのスピーカー追加で、立体音響機能が強化

立体音響機能について、従来の7.1.4chから7.1.4.4chへのアップデートが行われました。

従来は「自分を中心として前後左右に7つ、低音用のウーファーを1つ、高い場所に4つのスピーカー」という構成でしたが、アップデートにより「低い場所に4つ」のスピーカーが追加されました。

これにより、パンニングやポジショニングによる下方向の表現力が高くなり、高い定位感が得られると述べています。

画像左奥の、3つのスピーカーが平行に並んだ位置が正面側。低音用ウーファーは置き場をあまり問わないため省略されている(画像は公式ブログより引用)

その他、「CRI Atom ライブラリ」の更新内容、公式Discordへの招待リンクなども紹介されています。なお、記事執筆時点では、Unreal Engine向けの「ADX LE」は対応中とのこと。

詳細は、公式ブログをご確認ください。

CRI ADX LE Unity SDK(3.11.00)リリース! 新機能紹介!

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