この記事の3行まとめ
The Mirror Megaverseは2024年11月11日(現地時間)、同社が提供するゲーム開発プラットフォーム「The Mirror」について、これまで開発のベースとしていたGodot Engineの採用をやめ、新たなバージョンのアルファ版をリリースすると発表しました。
We're transitioning The Mirror from Godot. This has been an extremely difficult decision and we want to first give a massive THANK YOU to everyone in the community for putting in so much time to create amazing software for free. pic.twitter.com/XTugrAXbQm
— The Mirror: Real-Time Game Engine (@TheMirrorEngine) November 11, 2024
「The Mirror」は、オープンソースとしてGitHub上で公開されているゲーム開発プラットフォームです。オープンソースの大半は、MITライセンスで提供されています。
複数のテンプレートが用意されており、オブジェクトの移動などが直感的な操作で行えるほか、ノードベースのビジュアルスクリプティングや、複数人によるリアルタイム共同編集も可能です。
「The Mirror」はこれまでGodot Engineをベースに開発されてきましたが、このたび同社は、今後「The Mirror」のベースにGodot Engineを採用しないと発表するとともに、新たなバージョンの「The Mirror」をアルファ版として提供すると告知しました。
Godot Engineから離れる理由は単一的なものではなく、複合的な要因を考慮した上の決断であると語られています。
従来のGodot Engineベースの「The Mirror」は、「Mirror Classic」と呼称が改められ、引き続きオープンソースとして提供されます。
新たな「The Mirror」のアルファ版も同様に、中核となるコードはMITライセンスのもとオープンソースとして公開されます。
アカウントやデータの移行時はリファクタリング作業を必要としますが、スムーズな移行作業を可能とするべく最善を尽くすと同社は述べています。
また、新バージョンでは3Dモデルやテクスチャなどの取り扱いが容易になるとしているほか、Godot Engine用プラグインの開発・提供も視野に入れているといいます。
新バージョンに関する最新情報は「The Mirror」の公式Discordサーバーにてアナウンスするとのこと。
なお、「The Mirror」の公式YouTubeチャンネルにて、過去約3年間にわたる同ツールの開発の振り返りや、今後Godot Engineを採用しない決断を下した経緯などについて技術的な観点から語った動画が公開されています。
今回の発表に関する詳細は公式ブログをご確認ください。
「Transitioning from Godot: Thank You & Technical Reflections」The Mirror公式ブログ「The Mirror」GitHubリポジトリ