『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』におけるキャラクターの見せ方とモデリングについて、Aimingが解説記事を公開

2024.10.01
ニュース3DCG
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この記事の3行まとめ

  • Aiming、『リリステ_アート開発話・3Dモデル』と題した記事を公開
  • 『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ(リリステ)』におけるキャラクターのモデリングや魅力的な見せ方について紹介している
  • 関節表現や揺れもの、カメラワークなどの項目で、リアリティのある表現を実装する手法を解説

2.5次元の誘惑(リリサ) 天使たちのステージ(以下、リリステ)』を開発しているAimingは、『リリステ_アート開発話・3Dモデル』と題する記事を、自社の開発者ブログにて公開しました。

(画像は『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』公式サイトより引用)

リリステはアニメ『2.5次元の誘惑』をゲーム化した作品で、主人公やヒロインがコスプレ活動を通じてさまざまな苦難を乗り越え、成長する姿を描いています。

Aimingが公開した記事では、高品質なキャラクターのモデリングや表現を行うための工夫について解説しています。

3Dモデルの360度回転イメージ(画像はブログ記事より引用)

リリステのキャラクターモデルは、最大8人表示する事を想定して、1人につきおよそ40,000ポリゴンと設定。同記事を担当した事業部がこれまで手がけてきたタイトルに比べ、約2倍以上のポリゴン数だといいます。

これほどまでの高ポリゴンで作成した理由としては「アニメの再現性を重視すること」を挙げ、間近でキャラクターを見たときに耐えうるクオリティを目指したと述べています。

また、関節の表現に注目したリアルな動きの追求や、トゥーンシェーディングの機構を生かした衣装の質感表現にも言及しています。

脇周りのモデルの挙動イメージ(画像はブログ記事より引用)

物理表現では、髪の毛やスカートなどの「揺れもの」の表現に対するこだわりも解説。物理シミュレーションだけでなく、カットシーンやスキル演出などの固定化された映像では、手動でモーションを作成するなどの対応もしています。

(画像はブログ記事より引用)

物理シミュレーションを使用した例(画像はブログ記事より引用)

最後に「バトルシーンのカメラ制御」が紹介されました。キャラクターの心理描写やプレイヤーの没入感を重視し、実際に撮影しているかのようなカメラ演出を試みたとのこと。

キャラクターを中心としたカメラワークを軸に、手前と奥に群衆を配置し、俯瞰カメラやアップを組み合わせて臨場感を演出したと述べています。

バトルシーンにおける実際のゲーム画面(画像はブログ記事より引用)

同ブログでは、リリステ独自の「戦わずに魅せ合うバトル」を引き立てるさまざまな工夫について、今後も紹介していくことを発表しています。

詳細は、ブログ記事をご確認ください。

リリステ_アート開発話・3Dモデル | Aiming 開発者ブログ『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』公式サイト

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