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ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは2024年6月26日(水)、『シリーズ誕生から36年。「桃鉄」の制作陣が「桃鉄をUnityで再現する」ことを選択した理由』と題した記事を、同社の公式サイトにて公開しました。
同記事では、『桃太郎電鉄』(以下、『桃鉄』シリーズ)の最新作『桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜』(以下、『桃鉄ワールド』)をUnityで開発した経緯などについて、同シリーズのシニアプロデューサーを務めるコナミデジタルエンタテインメントの岡村 憲明氏にインタビューしています。
『桃鉄』シリーズは、1998年に第1作が発売されて以来、現在に至るまで20タイトル以上がリリースされているシリーズです。
2023年11月にリリースされた最新作『桃鉄ワールド』は、第1作よりシリーズ総監督を務めるさくまあきら氏が作り上げた、ゲームシステムやバランスなどシリーズの根幹となる要素を、次世代の若手クリエイターに向けて再構築し、継承するために企画されたといいます。
同タイトルの開発でUnityを採用した理由として、岡村氏は、Unityの普及率や扱いやすさ、将来的に『桃鉄』シリーズのスマートフォン展開を見据えていることなどを挙げています。
開発時に役立ったUnityの機能も複数挙げられました。まず紹介されたのは、ScriptableObjectです。駅やカードなど大量のデータや関連するパラメータを管理しやすくするために活用されています。
また、マルチスレッド処理をサポートしてゲームのパフォーマンスを向上に役立つC# Job Systemなども紹介されています。
このシステムは、各停車駅の詳細情報などをチェックする「虫眼鏡」を使用するとき、多くのオブジェクトが映り込んで描画負荷が高くなってしまう懸念を解消するため、採用されました。
その他、Unityのウィンドウのカスタム性能を生かして効率的な作業環境を構築した事例の紹介や、『桃鉄ワールド』のような新機軸のタイトルをリリースしていく展望などが語られています。
詳細はユニティ・テクノロジーズ・ジャパン公式サイトをご確認ください。
『シリーズ誕生から36年。「桃鉄」の制作陣が「桃鉄をUnityで再現する」ことを選択した理由』ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン公式サイト