Niantic、Web上で3D/XRコンテンツを制作できるビジュアルエディター「Niantic Studio」パブリックベータ版を無料リリース。3Dスキャンアプリ「Scaniverse」も更新

2024.06.19
ニュース3DCG
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この記事の3行まとめ

  • Niantic、ビジュアルエディター「Niantic Studio」パブリックベータ版をリリース
  • Web上で3DやXRコンテンツを手軽に編集でき、ゲームエンジンとしての機能も搭載する
  • また、3Dスキャンアプリ「Scaniverse」はアップデートされ、ガウススプラッティングを活用してスキャンできるようになった

Nianticは、『Nianticにおける次世代マップの構築』と題した記事を公開しました。

同記事は、2024年6月18日(現地時間)よりアメリカで開催されたXRの展覧会「Augmented World Expo」にて行われた発表をまとめたものです。

発表では、Webベースの新たなビジュアルエディター「Niantic Studio」のリリースや、3Dスキャンツール「Scaniverse」のアップデートといった情報が公開されました。

(画像はニュース記事より引用)

「Niantic Studio」パブリックベータがリリース

「Niantic Studio」は、Nianticによって提供される新しいビジュアルエディターです。

Nianticのグループ企業である8th Wallによる紹介記事では、Web上でのXRや3Dのアプリ開発はコードベースである点を解決するため、「Niantic Studio」が作られました。

「Niantic Studio」紹介動画

本エディターでは、コードのコンパイルや展開、反復といった従来の開発サイクルを合理化し、アセットの追加や調整、リアルタイムのシーン操作などを手軽に実行できるように設計されています。

(画像は「Niantic Studio」紹介記事より引用)

また、物理演算をはじめとして、カメラや照明、アニメーションやパーティクルなど、さまざまなグラフィックツールが用意されています。

(画像は「Niantic Studio」紹介記事より引用)

さらに、「Niantic Studio」はEntity Component Systemに基づいて構築されており、Webゲームエンジンとしての機能も含まれています。

直感的なフレームワークにより、XRや3Dプロジェクトに多くのインタラクションやゲームプレイを素早く組み込めるとしています。

(画像は「Niantic Studio」紹介記事より引用)

そのほかにも、プロジェクトの編集中にライブプレビューしながら変更を加えることもできます。

また、カメラに映した顔にリアルタイムでエフェクトをかける「Face Effects: Custom」などの高度なXR機能へのアクセスや、クロスプラットフォームのデプロイによる配布も可能としています。

(画像は「Niantic Studio」紹介記事より引用)

記事執筆時点では、「Niantic Studio」パブリックベータ版は無料で利用可能。なお、利用には8th Wallアカウントが必要です。

「Scaniverse」のアップデート

「Scaniverse」は、スマートフォンやタブレットのカメラを使い、さまざまな物体の3Dスキャンや編集、共有を行えるアプリです。

このたび、ガウススプラッティングを組み込み、デバイス上での処理を高速化するボリュームレンダリングを出力オプションとして実装されたことが発表されました。これにより、現実世界の場所や物体をより高速でスキャン・共有することが可能となります。

また、スキャン後に作られた3Dアセットは、Niantic Studioにて追加・編集できるとのこと。2024年後半には、Scaniverseの機能をさらに拡大していく予定だと述べています。

「Scaniverse」製品ページ

詳細は、ニュース記事をご確認ください。

Nianticニュース『Nianticにおける次世代マップの構築』8th Wall Blog『Introducing Niantic Studio: The Future of Web-Based XR and 3D Content Creation』

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