フォートナイトとUEFNがv30.10にアップデート。従来のアクターとは異なるオブジェクト構成システム「Scene Graph」が実験的機能として導入

2024.06.14
ニュースクリエイティブモードフォートナイトUEFN
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この記事の3行まとめ

  • フォートナイトがv30.10にアップデート
  • 新たなオブジェクト構成システム「Scene Graph」が実験的機能として導入された
  • 作業状況などを共同編集者と共有できるメモ機能「Notes in UEFN」も追加

2024年6月13日(木)、Epic Gamesフォートナイトv30.10にアップデートしました。

それに伴い、クリエイティブやUnreal Editor For Fortnite(以下、UEFN)においても、さまざまな変更が加えられました。

実験的機能「Scene Graph」が導入

オブジェクトを構成する新システム「Scene Graph」が実験的機能として導入されました。同機能は、従来のアクターおよびコンポーネントではなく、単一の機能を含む「Component」Componentのコンテナとなる「Entity」でひとつのオブジェクトを構成します。

プロジェクト設定ウィンドウから「Scene Graph System」を有効化することで同機能を使用できます。

Scene Graphを使うには、ツールバーから「プロジェクト」→「プロジェクト設定」でプロジェクト設定ウィンドウを開き、「Scene Graph System」を有効化する

Scene Graphを有効化した島は、同機能が早期アクセスとしてリリースされるまで公開できません。

また、テンプレートプロジェクトを用いてScene Graphの使用方法を解説するチュートリアルが公開されています。

エンティティやコンポーネントを集めて再利用可能にしたアセット「プレハブ」の編集画面(画像はリリースノートより引用)

Scene Graphの詳細は、公式ドキュメントをご確認ください。

作業状況などを記録・共有できるメモ機能「Notes in UEFN」

UEFNで使用できるバージョン管理システム「Unreal Revision Control」に、作業状況などを記録するメモ機能「Notes in UEFN」が追加されました。ビューポートのスクリーンショットやアクターの情報、テキストをメモとして保存し、共同編集者と共有できます。

「Notes in UEFN」で作成したメモは、共同編集者も閲覧可能。作業状況を共有できる(画像はリリースノートより引用)

プロジェクトのエンゲージメント配当を閲覧できる「収益化」

クリエイターポータルにある公開中の各プロジェクトのページで、収益やエンゲージメントに関するデータを閲覧できる「収益化」タブが利用できるようになりました。

収益化タブでは、各月の収益、アクティブプレイ時間、アクティブプレイヤー数を確認できます。

各プロジェクトのページを開き、左側の「収益化」からエンゲージメント配当に関するデータを閲覧可能(画像は公式ドキュメントより引用)

その他、「ニトロバレル」や「トウフックキャノン」といった新アイテムの追加や、レゴ®の島でプレイヤーが建築できるようになるなど、多数のアップデートが施されています。

詳細はリリースノートをご確認ください。

フォートナイト エコシステム V30.1030.10 Fortnite Ecosystem Updates and Release Notes

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