設定漏れも一目で分かる。おかず氏、Actor・PrimitiveComponentを条件で色分けできるUE5.4用プラグイン「Custom Actor Coloration」を公開

設定漏れも一目で分かる。おかず氏、Actor・PrimitiveComponentを条件で色分けできるUE5.4用プラグイン「Custom Actor Coloration」を公開

2024.05.14
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この記事の3行まとめ

  • おかず氏、Actor・PrimitiveComponentのプロパティが特定の条件を満たしているかを可視化する「Custom Actor Coloration プラグイン」を公開
  • UEの機能「Actor Coloration」を活用している
  • 本プラグインの解説も行った「Unreal Engine Meetup Connect – Vol.2 – UETipsLT編」の講演資料も公開中

おかず氏は2024年5月2日(木)、Unreal Engine 5.4(以降、Unreal EngineはUEと表記)において各Actor・PrimitiveComponentのプロパティが満たしている特定の条件を可視化する「Custom Actor Coloration プラグイン」を公開しました。

「Custom Actor Coloration」は、Actor・PrimitiveComponentのプロパティが特定の条件を満たしているかを視認可能にするプラグインです。

NaniteやCast Shadowの有効・無効といった、プロパティの設定状況を色分けして、視覚的に判別できます。

Cast Shadowの有効・無効といったプロパティの設定状況を色分けにより識別できる(画像はGitHubより引用)

本プラグインは、UE3より搭載されている機能「Actor Coloration」を活用しています。

UE3の時点では、「Actor Coloration」の使用にはC++が必要でしたが、UE5.4でアップデートが行われたことで、EditorSettings系のiniファイルに設定を追記すれば自動的にエディタのUIに反映されるようになりました。

また、UE3の時点では、高度な条件設定を施すにはエンジンの改造が必要でしたが、アップデートにより、エンジンの改造をしなくてもC++の簡易なコーディングで実装可能になりました。ただし、この場合も画面上に何も描画しないActor / Scene Componentを直接チェックすることはできません。

「Custom Actor Coloration」の操作画面。プロパティの設定状況をUI上で色分けできる(画像はGitHubより引用)

なお、UEの勉強会「Unreal Engine Meetup Connect – Vol.2 – UETipsLT編」において、Actor Colorationおよび本プラグインについて解説する講演を行っています。

同イベントの配信アーカイブはYouTubeで視聴可能です。また、講演で使用されたスライド資料がドクセル上に公開されています。

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「Custom Actor Coloration プラグイン」の詳細はGitHubリポジトリをご確認ください。

「CustomActorColoration プラグイン」GitHubおかず氏 Xアカウント

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