Unity上でセリフの音声合成ができる「A.I.VOICE for GAMES」でリップシンクが可能に。キャラの口がセリフに合わせて自然に動く

2024.04.26
ニュースAIUnityサウンド
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この記事の3行まとめ

  • ゲーム開発環境上でボイスデータを作成できる「A.I.VOICE for GAMES」がアップデート
  • Unityで簡単に発音に合わせた「口パク」を行えるアセット「uLipSync」に対応
  • 「A.I.VOICE」側で登録した読み方やイントネーション情報もインポート可能に

エーアイは、ゲーム開発環境上でボイスデータを作成できる音声合成アセット「A.I.VOICE for GAMES」のアップデートを発表しました。

本アップデートにより「uLipSync」に対応し、いわゆる「口パク」を手軽に実装できるようになります。

A.I.VOICE」は、エーアイが開発・販売している、読み上げ用音声合成ソフトです。自社開発のAI技術を用いて、「琴葉 茜・葵」や「伊織 弓鶴」などの音声ライブラリから自然で人間らしい声を再生させることが可能です。

2023年12月には日本語解析精度やエディター機能などを改善した「A.I.VOICE2」が発売されています。また、ゲーム開発環境上で簡単にボイスデータの作成や編集を行えるエディター拡張機能「A.I.VOICE for GAMES」なども展開(※)しています。

※ 記事執筆現在、Unityのみ対応

(画像は公式サイトより引用)

今回のアップデートでは、hecomi氏によって開発・配布されている、Unityでリップシンクを実装するためのアセット「uLipSync」への対応が行われました。このアセットでは音の波形からリップシンクのパラメーターを得てブレンドシェイプの調整が行えます。

A.I.VOICE for GAMESではUnity上でボイスデータを生成した際にリップシンク情報を同時に出力することが可能です。データを後から変更した際にはリップシンク情報も自動で更新されるため、生成後の編集も気軽に行えます。

音素をリアルタイムで分析(画像は「uLipSync」GitHubページより引用)

その他の更新として、A.I.VOICE側で登録した読み方やイントネーション情報をA.I.VOICE for GAMESからも読み込めるように。

また、アセンブリとして提供されていたA.I.VOICE for GAMES機能において、GUIの構成部分などをC#コードとしての提供に変更しています。これにより開発者がGUIをカスタマイズすることが可能になりました。

詳細は、こちらをご確認ください。

「A.I.VOICE」 公式サイト

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