モノクロ携帯ゲーム機『Playdate』でSwiftを使ったゲームを動かせるか?Swift公式ブログが開発の試行錯誤をソースコード付きで紹介

2024.03.15
ニュースiOS
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Swiftで『Playdate』のゲームを開発するサンプルとして、2種類のゲームのソースコードがGitHub上に公開された
  • 『Playdate』は、米国のソフトウェア開発会社「Panic」が開発した携帯ゲーム機
  • 一般的な手順では動かすことができないが、Swiftの組み込み言語モードなどを駆使して『Playdate』に導入している

Appleは2024年3月12日、携帯ゲーム機『Playdate』のゲームをSwiftで開発したサンプルとして、ソースコードをGitHub上に公開しました。

画像はPlaydateJP公式Xより引用

『Playdate』は、オレゴン州ポートランドに本社を置く米国のソフトウェア開発会社「Panic」が開発した携帯ゲーム機です。

76×74×9mmという掌に収まるサイズで、白黒の反射型液晶ディスプレイを搭載しています。筐体の横には手回しハンドル(クランク)が備えられており、コントローラーとして使用できます。

YouTube動画「Say Hello to Playdate!!(日本語字幕版)」

『Playdate』のゲームの開発には、LuaおよびC言語の公式SDKや、Playdate用のWebベースのゲーム エディター「Pulp」の他、さまざまな言語の非公式ライブラリなどを使用できます。

今回Appleは、Swiftを『Playdate』に組み込んで開発したゲームの実例として、生物シミュレーション『Conway’s Game of Life』と、ブロック崩しゲーム『Swift Break』という2種類のゲームのソースコード付きメイキングを公開しました。

一般的な使い方では『Playdate』上でSwiftアプリケーションを動かすことはできませんが、Swiftの組み込み言語モードを駆使して実装する過程などが詳細に記されています。

『Conway’s Game of Life』(画像はSwift公式ブログより引用)

『Swift Break』(画像はSwift公式ブログより引用)

AppleのGitHubページでは、Swiftを『Playdate』に導入する手順開発に必要なツールのダウンロード方法などを解説したドキュメンテーション「Swift Playdate Examples」も公開されています。

その他の詳細はSwift公式ブログをご覧ください。

「Byte-sized Swift: Building Tiny Games for the Playdate」Swift公式ブログ「swift-playdate-examples」GitHub

関連記事

iOSデバイスのシェーダー負荷をXcode 15上で確認。Metal System Traceを使った検証方法を、サイバーエージェント「コアテク」がブログ記事で解説
2024.08.28
Apple、統合開発環境「Xcode 16」のベータ版をリリース。予測的コード補完エンジンや、処理負荷を可視化する「flame graph」の実装など
2024.06.11
App Storeで『Xbox Cloud Gaming』や『GeForce NOW』などのアプリ化が可能に。アプリ開発者向けガイドラインが改訂
2024.01.26
glTFモデル用ビューワー『Khronos glTF Viewer』、iOS向けに無料でリリース。ソースコードはオープンソースで公開され、商用利用可能
2023.12.13
NianticのUnity向けAR開発ツール「Lightship ARDK」が3.0にアップデート。VPS導入により、現実で近くにいるプレイヤー同士によるマルチプレイに対応
2023.11.03
4月25日よりApp Storeへの提出要件がXcode 14.1以降に。Xcode 14.3対応のベータ版SDKも配布開始
2023.03.29

注目記事ランキング

2024.12.05 - 2024.12.12
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ブレンド(Blend)
ブレンド 2つ以上のものを混ぜ合わせることを意味する英単語。 ゲーム制作においても、2つ以上の要素を特定の割合によって合成することを示す。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!