W4 Games は Godot Engine 向けにオンラインおよびマルチプレイヤー用のオープンソース バックエンドである W4 Cloud を発表しました。今回のバージョンはベータリリースになります。
W4 Cloud の特徴
W4 Cloud は Godot Engine と同じようにシンプルさと柔軟性を目指しています。開発者はW4GD SDKを使用することで、ゲームにおけるサーバー周りの準備がそれほど手間がかからないように配慮されています。実際のところはどのような組み込み作業となるかは未知数ですが、Godot Engineの導入はとても簡単なのでW4GD SDKにも期待したいところです。
W4 Cloudの機能
W4 Cloud にデフォルトで備わっている機能は下記のとおりです。
- プレイヤーの認証と認可
- パブリックおよびプライベートのユーザーロビーシステム
- 設定可能なプロファイルによる自動マッチング
- オートスケーリング対応の専用ゲームサーバー
- カスタマイズ可能なデータベース(ユーザープロフィール、実績など)
- DLC およびサイズの大きいファイルのストレージ サポート
W4 Cloud は Supabase や Agones といったオープンソースに基づいているため、それぞれのゲーム開発に最適なワークフローにカスタマイズ可能ということです。
オープンベータ中は無料、利用形態などによって今後有料化見通し
W4 Cloud は現在オープンベータのため無料です。今後有料化されると考えられます。ただ、W4 Cloudのソース自体がオープンソースであるため、開発者が自分でホスティングする使い方も可能です。
Today @W4Games is launching a new infrastructure for developing online multiplayer games exclusively designed around @godotengine and exclusively focused around it being extremely easy to use.
Oh It's also FOSS, if you don't want to use W4 servers, you can self host it! https://t.co/t1naKkMUmA— Juan Linietsky (@reduzio) March 6, 2024
昨年末には Godot Engineの家庭用ゲーム機対応モジュールの価格が発表されました。今回のW4 Cloudのおかげで、クラウド周りの機能が充実してくるとなると、Godot Engineでの開発がますます盛り上がりそうです。
W4 Games の公式リリースはこちらです。
W4 Cloud オープンベータへの参加はこちらです。