Godot Engine向けオンライン・マルチプレイヤー用のオープンソースバックエンド「W4 Cloud」が発表

2024.03.11
ニュースGodot
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W4 Games は Godot Engine 向けにオンラインおよびマルチプレイヤー用のオープンソース バックエンドである W4 Cloud を発表しました。今回のバージョンはベータリリースになります。

W4 Cloud の特徴

W4 Cloud は Godot Engine と同じようにシンプルさと柔軟性を目指しています。開発者はW4GD SDKを使用することで、ゲームにおけるサーバー周りの準備がそれほど手間がかからないように配慮されています。実際のところはどのような組み込み作業となるかは未知数ですが、Godot Engineの導入はとても簡単なのでW4GD SDKにも期待したいところです。

W4 Cloudの機能

W4 Cloud にデフォルトで備わっている機能は下記のとおりです。

  • プレイヤーの認証と認可
  • パブリックおよびプライベートのユーザーロビーシステム
  • 設定可能なプロファイルによる自動マッチング
  • オートスケーリング対応の専用ゲームサーバー
  • カスタマイズ可能なデータベース(ユーザープロフィール、実績など)
  • DLC およびサイズの大きいファイルのストレージ サポート

W4 Cloud は SupabaseAgones といったオープンソースに基づいているため、それぞれのゲーム開発に最適なワークフローにカスタマイズ可能ということです。

オープンベータ中は無料、利用形態などによって今後有料化見通し

W4 Cloud は現在オープンベータのため無料です。今後有料化されると考えられます。ただ、W4 Cloudのソース自体がオープンソースであるため、開発者が自分でホスティングする使い方も可能です。

昨年末には Godot Engineの家庭用ゲーム機対応モジュールの価格が発表されました。今回のW4 Cloudのおかげで、クラウド周りの機能が充実してくるとなると、Godot Engineでの開発がますます盛り上がりそうです。

W4 Games の公式リリースはこちらです。
W4 Cloud オープンベータへの参加はこちらです。

W4 Cloud is Here! The new multiplayer infrastructure for Godot games. W4 Cloud Dashboard

本記事はIndieGamesJp.devとのメディア提携により掲載しています。

元記事URL:https://indiegamesjp.dev/?p=9028

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