セルルックに使われる代表的なテクニックを仕組みから紹介。UE5におけるStylized Renderingの事例をまとめた講演の資料が公開

2023.12.18
ニュース見た目を良くするアンリアルエンジン
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この記事の3行まとめ

  • エピック ゲームズ ジャパン 篠山氏が行った講演のアーカイブが公開
  • Stylized Renderingを構成する3要素に関するテクニックを解説
  • Unreal Engine 5の新機能とStylized Renderingを併用する際の注意点も紹介

2023年6月にオーストラリアにて開催された『Unreal Fest Gold Coast 2023』でのセッション「Stylized Rendering Insights from Japan」のアーカイブ動画および講演資料が公開されました。

講演には、エピック ゲームズ ジャパン 篠山 範明氏が登壇。『ヴァルキリーエリュシオン』や『アイドルマスター スターリットシーズン』など日本発のタイトルを例に挙げ、各タイトルがStylized Rendering(※)をアンリアルエンジン上で実現するために行っているテクニックが語られました。
※ セルルックなど、フォトリアルではない見た目を志向するレンダリング

篠山氏はStylized Renderingを構成する要素を「Outline」「Shading」「Post Processing」に分割。各要素における代表的な手法と、そのメリット・デメリットを紹介しました。

Outlineに使用される2種類の技法「Inverted Hull(背面法)」(左)と「Edge Detection」(右)(画像は「Stylized Rendering Insights from Japan」より引用)

さらに、NaniteLumenTemporal Super Resolution(TSR)を使ってStylized Renderingを行う際の注意点にも触れています。

Naniteが対応していない頂点カラーを利用した表現は不可能となる(画像は「Stylized Rendering Insights from Japan」より引用)

アーカイブ動画および講演資料は、こちらをご確認ください。

Stylized Rendering Insights from Japan|Epic Developer Community

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