Houdiniの最新バージョン『Houdini 20』がリリース。物理ベースのモーション生成に対応したほか、アンリアルエンジンでHDAを扱う新たな方法が導入

Houdiniの最新バージョン『Houdini 20』がリリース。物理ベースのモーション生成に対応したほか、アンリアルエンジンでHDAを扱う新たな方法が導入

2023.11.10
ニュースツール紹介3DCGHoudini
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この記事の3行まとめ

  • SideFX、「Houdini」の最新バージョン『Houdini 20』をリリース
  • キャラクターのアニメーション機能が強化された
  • アンリアルエンジンのWorld Partitionなどにも新たに対応

SideFXは、物理シミュレーションやエフェクト、アニメーションの作成などが行えるノードベースの3DCGソフト「Houdini」の最新バージョン『Houdini 20』をリリースしました。

リギング&アニメーションツール「KineFX」が強化

Houdini 20では、KineFXプロシージャルリギングを可能にするグラフ評価フレームワーク「APEX(All-Purpose EXecution)」が導入されました。

さらに、新たなviewer state「Animate state」も導入。ビューポート上でのリグ操作や、キャラクター間のコンストレイント(※)作成などの機能を備えています。
※ オブジェクトに方向や位置、別オブジェクトとの上限距離などの制約を与え、オブジェクトの動きを制限する仕組み

「Animate state」でリグを操作する様子(画像は『KineFX – Animation | Warren Leathem | H20 HIVE』より引用)

椅子とキャラクターを同時にコントロールしている様子(画像は『KineFX – Animation | Warren Leathem | H20 HIVE』より引用)

また、物理ベースのアニメーション作成に対応。大まかにキーを設定したアニメーションに適用することで、キー間の位置や回転が物理ベースの軌道に置き換わります。

ポーズのみがつけられたラフアニメーション(動画は公式ドキュメントより引用)

物理ベースのアニメーション適用後(動画は公式ドキュメントより引用)

アンリアルエンジンとの連携が強化

アップデートに伴い、他ツールとの連携を行うHoudini EngineUnreal Engine 5.3に対応。加えて、オブジェクトをグリッド単位でストリーミングする「World Partition」へのエクスポートや、複数人でレベルの同時編集を可能にする「One File Per Actor」などを新たにサポートしました。

また、アンリアルエンジンでHDAを扱うアセット「Houdini Tools」が導入されました。地形や道路を生成する、サンプルのHoudini Toolsがいくつかデフォルトで用意されています。

Houdiniからエクスポートした地形。World Partitionに対応している(画像は公式ドキュメントより引用)

Houdini Toolsを一覧表示する「Houdini Tools Panel」(画像は公式ドキュメントより引用)

モデリング機能や「Solaris」などもアップデート

モデリング機能には、3Dモデルに直接テクスチャマスクをペイントするノード『Texture Mask Paint』などが使用可能になりました。

Texture Mask Paint。目の周りを直接ペイントしている(画像は公式ドキュメントより引用)

また、USD(OpenUSD)との連携を行うツール「Solaris」には、レンダリングの統計データを確認できる「Render statistics」などが追加されています。

Render statistics(画像は公式ドキュメントより引用)

そのほかの変更点については、製品ページ公式ドキュメントをご確認ください。

Houdini 20 製品ページHoudini 20 公式ドキュメント

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