この記事の3行まとめ
Unity Technologiesは、Unity 2023.2.0a18(および2023.2ベータ)から、EditorおよびスタンドアロンのPlayerがさまざまなプラットフォームでHigh Dynamic Range(以下、HDR)表示に対応したことを、Unityブログで発表しました。
HDRレンダリングを有効にすると、カメラはシーンを浮動小数点フレームバッファにレンダリングします。これにより、レンダーパイプラインはより広い範囲の色値を保存し、ディテールがより適切に保持されます。
Unity 2022.1は、デスクトップおよびコンソールプラットフォームをサポート対象としたHDRP用のHDR出力に対応しました。これは、スワップチェーン作成時にデバイス側の色空間を設定し、カスタムHDRトーンマッピングを使用してカラーバッファの内容をディスプレイ側のHDRレンジに再マップすることで機能します。 HDR エンコードはHDRスワップ チェーン画像に書き込む前の最終ステップとして適用されます。
HDR出力を有効にするとスワップチェーン画像の形式は、より高い色深度(チャネルあたり10ビットまたは 16ビット)が有効になります。これにより、各ピクセルははるかに広い約68億の色値を表すことができ、輝度範囲が大幅に拡大します。
Unity 2023.2では、EditorおよびスタンドアロンのPlayerは、あらゆるレンダーパイプラインや対応プラットフォームでHDRトーンマッピングの出力に対応するようになります。
HDR出力を利用するには、HDRに対応したディスプレイとGPUが必要で、互換性のないデバイスでは自動的に無効化されます。
同ブログ記事で公開された、UnityでHDR出力に対応しているプラットフォームは以下の通りです。
また、対応プラットフォーム向けのXRサポートも導入しています。
HDR表示を有効にするには、「Project Settings」>「Player設定」>「Other Settings」から行います。HDR出力を有効にすることで、スワップ チェーンビット深度も変更が可能になります。
URPを使用する場合は、プロジェクトのレンダーパイプラインアセット(通常は「Assets」>「Settings」フォルダ内)を選択し、Inspectorの「Quality」>「HDR」を有効にします。
詳細は公式サイトをご確認ください。
Cross-platform HDR display support in Unity 2023