MetaがVR空間上の移動に関するテクニック集を公開。VR酔いの不快感を軽減させる3種類の視点回転方法などを紹介

2023.07.14
ニュースお役立ち情報周辺機器・ハードウェアVR・AR・MR
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Metaが仮想空間上のロコモーションに関するテクニック集を公開
  • 5つに分けられたトピックで29個の設計テクニックを把握できる
  • 「スナップ回転」「クイック回転」「スムーズ回転」の3種類の回転方式などを紹介

Metaが、Meta Quest Developer Centerにて、仮想空間におけるロコモーション(※)に関するテクニック集を公開しています。
※ Metaは「人が仮想世界を移動する方法」と定義している

公開中のページでは、「向きの変更とテレポーテーション」「加速の最小化」「視対象の移動を減らす」「環境に関する考慮」「感覚の補強」に分けられた5つのトピックと、各トピックに関連した29個の設計テクニックを把握することができます。

例えば、「向きの変更とテレポーテーション」のトピックでは、ベクション(※)の軽減などに寄与する、視点の回転やユーザーの移動方法に関するテクニックが紹介されています。
※ 視点の移動により、自身は静止していても動いているかのように感じる錯覚

視点の回転においては「スナップ回転」「クイック回転」「スムーズ回転」の3種類の回転方式を紹介し、それぞれに利点と欠点があるとしています。

スナップ回転。一定の角距離でカメラを瞬時に回転させることで、ベクション(※)を軽減できる(画像はMeta Quest Developer Centerより引用)

クイック回転。微小時間で一定の角距離だけ回転させ、ベクションと方向感覚の喪失の影響を軽減する(画像はMeta Quest Developer Centerより引用)

スムーズ回転。この回転方式を好むプレイヤーは一定数存在するため、Metaはオプションとしての導入を推奨している(画像はMeta Quest Developer Centerより引用)

また、「感覚の補強」のトピックでは、VR酔いの不快感が引き起こされる原因となる「視覚などの感覚間のずれ」を軽減し、UXを向上させる4つのテクニックについて解説しています。

そのほかのテクニックの詳細は、公式ドキュメントをご確認ください。

「ロコモーションのテクニックとベストプラクティス」Meta Quest公式ドキュメント

関連記事

「mocopi」+VR機器でフルボディトラッキング。「mocopi」をSteamVRの仮想トラッカーとして使う『mocopi VR』、ソニーがリリース
2024.11.21
mocopiによる全身トラッキング&自動キャリブレーション機能追加!「nizima LIVE」v 2.0.0にアップデート
2024.11.04
「VRoid Studio」の旧ベータ版、10/31(木)にサポート終了。正式版で開けない旧ベータ版モデルデータにはコンバート機能提供中
2024.11.01
日本発の3Dモデル用ファイル形式「VRM」を国際標準へ。VRMコンソーシアム、Khronos Groupとの共同開発を発表
2024.10.26
スマホより軽くて8K/HDR対応のVRヘッドセット「MeganeX superlight 8K」が予約開始。パンケーキレンズはパナソニックグループが独自開発
2024.10.11
「Godot Engine」がOpenXRのテストベッドに。OpenXRランタイムとの統合を目指す「Godot OpenXRインターフェース」も開発中
2024.09.25

注目記事ランキング

2024.11.27 - 2024.12.04
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ローパスフィルター(Low-Pass Filter)
ローパスフィルター
  1. 電気信号のうち、指定した周波数(カットオフ周波数)以下の信号を通し、それより上を大きく低減させるフィルター。
  2. ゲーム開発において、基本的にはサウンド用語として用いられる。例として、特定のセリフをローパスフィルターによってくぐもった音に加工することで、隣の部屋や遮蔽物の後ろで話しているかのような表現を行うことができる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!