Unreal Engine 5の機能「Lumen」を最適化するポイントを解説した『Lumen パフォーマンス ガイド』、UE公式ドキュメント上で公開中

2023.05.17
ニュースアンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Unreal Engine 5.2の公式ドキュメントにて『Lumen パフォーマンス ガイド』が公開中
  • Lumenは、動的なグローバルイルミネーションおよび反射システム
  • スケーラビリティ設定など、Lumenを最適化する際のポイントを解説している

Unreal Engine 5.2の公式ドキュメント上で『Lumen パフォーマンス ガイド』が公開されています。ドキュメントでは、スケーラビリティ設定などによりLumenを最適化する際の手法が解説されています。

LumenUnreal Engine 5.0から導入された、動的なグローバルイルミネーションおよび反射システムです。

Lumenは、スケーラビリティ設定における「Global Illumination(グローバル イルミネーション)」および「Reflections(反射)」の設定によってターゲットとなるFPSが変わります

「Epic」では30fps、「High」では60fpsを目標にパフォーマンスを制御します。なお、「Medium」と「Low」ではLumenが無効化されます。

レベルエディタのスケーラビリティ設定画面(画像は公式ドキュメントより引用)

また、Lumen Reflections(Lumen 反射)をScreen Space Reflection(スクリーンスペース反射)に置き換えることで、反射の負荷を軽減できるとのこと。

Lumen Reflectionsを無効化した例(画像は公式ドキュメントより引用)

そのほか、ドキュメントにはソフトウェア / ハードウェアレイトレーシングのパフォーマンスに関わる仕様、Lumenのプロファイリングなどについても記載されています。

Lumenの処理は「Lumen Scene Lighting」「Lumen Screen Probe Gather」「Lumen Reflections」の3つのパスに分割される(画像は公式ドキュメントより引用)

詳細は、公式ドキュメントをご覧ください。

『Lumen パフォーマンス ガイド』Unreal Engine 公式ドキュメント

関連記事

ランタイムでスタティックメッシュを結合し、ドローコールを削減。UE5での実装例をロジカルビートが技術ブログで紹介
2025.01.16
UE5で状態遷移を管理する機能「StateTree」の活用事例、おかず氏がブログで紹介。ブループリントから送信されるイベントに基づきドアの開閉状態を制御
2025.01.06
2024年アドベントカレンダーから、ゲームメーカーズ編集部が注目した14記事を一挙紹介!
2024.12.26
UE5&Blender初挑戦から“わずか1か月”で最優秀賞!第22回UE5ぷちコン受賞作『ワンオペ遊園地』開発陣が駆け抜けた制作スケジュール
2024.12.25
Motion Matchingなどが学べる公式サンプルプロジェクトがUE5.5に対応。300以上のアニメーションが追加され、モバイル・オンラインマルチプレイにも対応
2024.12.23
Unreal Engine学習者向け映像作品コンテスト「UE5ぷちコン 映像編6th」エントリー開始。テーマは「光」
2024.12.20

注目記事ランキング

2025.01.14 - 2025.01.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!