Cesium、地図から3Dデータを取得する『Photorealistic 3D Tiles』をリリース。Googleが持つ地理情報に基づいたリアルな3Dモデルをインポートできる

2023.05.15
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この記事の3行まとめ

  • CesiumがGoogle Maps Platformとの提携を発表
  • Cesiumが開発したPhotorealistic 3D Tilesを試験的にリリース
  • 49か国の2,500以上の都市の3Dデータを取得可能

Cesiumは、Google Maps Platformとの提携を発表しました。提携に伴い、Google Maps PlatformのMap Tiles APIを通じて利用する「Photorealistic 3D Tiles」がCesiumから実験的にリリースされました。

Photorealistic 3D Tilesとは、Googleの持つ3D地理空間データを使用したマップタイル(※)です。
※地図をタイル状に分割し、必要な部分のみを読み込むことで高速で描画する技術

地理座標を指定すると、周辺の地形や建物の3Dデータを取得できます。発表時点では、49か国の2,500以上の都市のデータを利用可能です。

Cesium for Unrealで取得した、米国ペンシルベニア州の建設現場。重機は3Dモデルを別途配置している(画像は公式ブログより引用)

Cesium for Unityで取得した、米国カリフォルニア州マウンテンビューに位置するGoogle本社(画像は公式ブログより引用)

「Photorealistic 3D Tiles」は、WebUnreal EngineUnityNVIDIA Omniverseで使用可能です。学習教材として、各ツール毎にサンプルコードチュートリアルが公開されています。

また、先日Googleが発表した、地理座標と連動したARコンテンツを作成するツール『Geospatial Creator』でも、Photorealistic 3D Tilesが使用されています。

関連記事
Google、現実世界の地理座標とリンクしたARコンテンツを作成できるツール『Geospatial Creator』を発表。UnityとAdob​​e Aeroで利用可能
2023.05.11

詳細は、CESIUM BLOG『Cesium Partners with Google Maps Platform to Render Its New Photorealistic 3D Tiles』をご覧ください。

CESIUM BLOG『Cesium Partners with Google Maps Platform to Render Its New Photorealistic 3D Tiles』

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