この記事の3行まとめ
- Google、現実の地理座標に対応したARコンテンツの作成ツール『Geospatial Creator』を発表
- UnityとAdobe Aeroで使用可能
- タイトーは『SPACE INVADERS: World Defense』を『Geospatial Creator』で制作中
2023年5月10日(現地時間)、Googleは開発者向けイベント「Google I/O 2023」にて、地理座標と連動するARコンテンツ作成ツール『Geospatial Creator』を発表しました。
『Geospatial Creator』は、現実の地理座標に対応したARコンテンツを作成するためのツールです。
本ツールを利用することで、以下のように特定の場所とリンクしたアプリの作成が可能です。
Gapの実店舗とリンクしたARコンテンツを作成している様子(画像は公式アナウンスページより引用)
シンガポール観光局が制作したシンガポール観光用ARアプリ。マーライオン公園を出発地点として、ARを通してシンガポールを案内する
『Geospatial Creator』は、UnityおよびAdobe Aeroで使用可能です。これらのツールを使い、現実座標に紐づいたアプリを作成します。
なお、ツールで表示される地理空間の3Dモデルは、Photorealistic 3D Tilesによって構築されます。
導入方法に関しては、ドキュメントやCodelabをご覧ください。
Googleマップで座標をコピーする(画像はCodelabより引用)
Unityに配置した「AR Geospatial Creator Origin」オブジェクトに座標を指定すると、座標に対応した地理空間が表示される。ここに3Dモデルなどを配置すると、現実の同じ座標のAR空間に反映される(画像はCodelabより引用)
アプリの実行時には、カメラとGPSを使用して地理座標を推定する「ARCore Geospatial API」により、現実座標がAR空間と紐づけられます。
「ARCore Geospatial API」は、カメラの画像から位置を推定する「VPS」を使用する(画像は公式ドキュメントより引用)
あわせて、タイトーはARCoreとGeospatial Creatorを使って制作しているゲーム『SPACE INVADERS: World Defense』を発表しています。
『Geospatial Creator』の詳細は、こちらをご確認ください。
『Geospatial Creator』公式ページ『Create world-scale augmented reality experiences in minutes with Google’s Geospatial Creator』公式アナウンスページ