「Google I/O 2022」にてARCore 新API「ARCore Geospatial API」が発表、Googleストリートビュー技術の応用で高精度な位置情報によるARコンテンツ開発が可能に

2022.05.13
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この記事の3行まとめ

  • Googleマップのデータを利用したARCoreの新API「ARCore Geospatial API」が公開され、使用可能に
  • ライブビューの技術を応用することにより、世界規模のVisual Positioning Service(以下、VPS)による位置合わせを実現
  • カメラからの映像をGoogleストリートビュー上のデータと照合することで、極めて正確な位置を認識可能

5月11日に行われたGoogleの大型カンファレンス「Google I/O 2022」において、ARCore(※)の新APIとして「ARCore Geospatial API」が公開されました。

ARCore Geospatial API」はGoogleマップのARナビゲーションシステム「ライブビュー」の技術を応用したAPIです。

このAPIを利用することによりストリートビューがカバーする87ヵ国においてVPSによるARコンテンツの位置合わせが可能になります。

※Googleが提供しているARコンテンツ開発プラットフォーム。ARCoreの公式ページからダウンロード可能。

これらの発表に併せて、「ARCore Geospatial API」を用いたARコンテンツのチュートリアルCodelabにて公開されています。

VPSは、カメラを通した画像情報から自身の位置や向きを把握するための仕組みです。

衛星との通信によって現在位置を特定するGPSとは違い、周囲の建物の見え方などから自身の位置を特定します。

従来のVPSでは現地での3Dスキャンなどが必要でしたが、このAPIではGoogleの持つストリートビューのデータを利用することによって世界規模でVPSを利用することができます。

 

ARCore Geospatial API」ではストリートビュー画像から高度な機械学習によって高精度の3Dポイントクラウドを抽出し、1秒以内にデバイスの位置と方向を計算。

そのデータをGPSなどのセンサーデータと照合させます。これによりデバイスは自身の位置、方向、そしてARコンテンツの表示されるべき位置をより正確かつ高速に把握することができます。

ストリートビュー画像から数兆もの3Dポイントを算出する

公式ブログでは、この他にも「ARCore Geospatial API」を活用したデモが公開されています。

DOCOMOとCuriosityが共同開発したデモアプリの映像

オープンソースのデモアプリ「Pocket Garden」

公式ブログ公式ドキュメント

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