Google、現実世界の地理座標とリンクしたARコンテンツを作成できるツール『Geospatial Creator』を発表。UnityとAdob​​e Aeroで利用可能

2023.05.11
ニュースVR・AR・MR
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Google、現実の地理座標に対応したARコンテンツの作成ツール『Geospatial Creator』を発表
  • UnityとAdob​​e Aeroで使用可能
  • タイトーは『SPACE INVADERS: World Defense』を『Geospatial Creator』で制作中

2023年5月10日(現地時間)、Google開発者向けイベント「Google I/O 2023」にて、地理座標と連動するARコンテンツ作成ツール『Geospatial Creator』発表しました。

『Geospatial Creator』は、現実の地理座標に対応したARコンテンツを作成するためのツールです。

本ツールを利用することで、以下のように特定の場所とリンクしたアプリの作成が可能です。

Gapの実店舗とリンクしたARコンテンツを作成している様子(画像は公式アナウンスページより引用)

シンガポール観光局が制作したシンガポール観光用ARアプリ。マーライオン公園を出発地点として、ARを通してシンガポールを案内する

『Geospatial Creator』は、UnityおよびAdob​​e Aeroで使用可能です。これらのツールを使い、現実座標に紐づいたアプリを作成します。

なお、ツールで表示される地理空間の3Dモデルは、Photorealistic 3D Tilesによって構築されます。

導入方法に関しては、ドキュメントCodelabをご覧ください。

Googleマップで座標をコピーする(画像はCodelabより引用)

Unityに配置した「AR Geospatial Creator Origin」オブジェクトに座標を指定すると、座標に対応した地理空間が表示される。ここに3Dモデルなどを配置すると、現実の同じ座標のAR空間に反映される(画像はCodelabより引用)

アプリの実行時には、カメラとGPSを使用して地理座標を推定する「ARCore Geospatial API」により、現実座標がAR空間と紐づけられます。

「ARCore Geospatial API」は、カメラの画像から位置を推定する「VPS」を使用する(画像は公式ドキュメントより引用)

関連記事
「Google I/O 2022」にてARCore 新API「ARCore Geospatial API」が発表、Googleストリートビュー技術の応用で高精度な位置情報によるARコンテンツ開発が可能に
2022.05.13

あわせて、タイトーはARCoreとGeospatial Creatorを使って制作しているゲーム『SPACE INVADERS: World Defense』を発表しています。

『Geospatial Creator』の詳細は、こちらをご確認ください。

『Geospatial Creator』公式ページ『Create world-scale augmented reality experiences in minutes with Google’s Geospatial Creator』公式アナウンスページ

関連記事

「mocopi」+VR機器でフルボディトラッキング。「mocopi」をSteamVRの仮想トラッカーとして使う『mocopi VR』、ソニーがリリース
2024.11.21
mocopiによる全身トラッキング&自動キャリブレーション機能追加!「nizima LIVE」v 2.0.0にアップデート
2024.11.04
「VRoid Studio」の旧ベータ版、10/31(木)にサポート終了。正式版で開けない旧ベータ版モデルデータにはコンバート機能提供中
2024.11.01
日本発の3Dモデル用ファイル形式「VRM」を国際標準へ。VRMコンソーシアム、Khronos Groupとの共同開発を発表
2024.10.26
スマホより軽くて8K/HDR対応のVRヘッドセット「MeganeX superlight 8K」が予約開始。パンケーキレンズはパナソニックグループが独自開発
2024.10.11
「Godot Engine」がOpenXRのテストベッドに。OpenXRランタイムとの統合を目指す「Godot OpenXRインターフェース」も開発中
2024.09.25

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!