個人利用無料のAIコーディングツール『Amazon CodeWhisperer』が正式リリース。リアルタイムのコード生成に加え、脆弱性チェックや意図しないコード盗用を防ぐ機能も

個人利用無料のAIコーディングツール『Amazon CodeWhisperer』が正式リリース。リアルタイムのコード生成に加え、脆弱性チェックや意図しないコード盗用を防ぐ機能も

2023.04.19
ニュースAIプログラム
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • AWSがAmazon CodeWhispererを一般に公開
  • リアルタイムにコードを提案するツール
  • 個人プランは無料、プロフェッショナルプランは月額19ドル

2023年4月13日、Amazon Web Servicesは、個人利用無料のAIコーディングコンパニオン『Amazon CodeWhisperer』の正式リリースを発表しました。

Amazon CodeWhispererは、記述されたコードやコメントに続くコードをリアルタイムで自動生成する、AIコーディングコンパニオンです。Visual Studio Codeや、IntelliJ IDEAなどの統合開発環境(IDE)に拡張機能『AWS Toolkit』を導入することで利用でき、PythonJavaをはじめとする15種類の言語がサポートされています。

コメントに基づいたコードを生成する様子(画像は公式ブログより引用)

セキュリティスキャン機能

Amazon CodeWhispererは、コードに脆弱性があるかどうかをチェックするセキュリティスキャン機能を搭載。脆弱性を発見した場合、修正のためのコード提案も行います。

記事執筆時点でセキュリティスキャンがサポートされている言語は、Python、Java、JavaScriptのみ。

セキュリティスキャンの様子(画像は公式ブログより引用)

リファレンストラッキング機能

さらに、提案したコードと類似する、Amazon CodeWhispererがトレーニングデータとして使用しているオープンソースのコードをログに出力する機能を備えており、意図しないコードの盗用を防ぎます。ログには、類似するオープンソースコードのリポジトリURLとライセンス情報が出力されます。

コードのリファレンスをトラッキングしている様子(画像は公式ブログより引用)

Amazon CodeWhispererでは、無料の個人プランと、月額19ドルのプロフェッショナルプランが提供されています。

個人プランでは、コードの提案・セキュリティスキャン・リファレンストラッキングが利用でき、加入にはAWS Builder IDが必要です

詳細は公式ドキュメントをご確認ください。

Amazon CodeWhisperer 公式サイト個人で無料で使用できる Amazon CodeWhisperer が一般公開されました|AWSブログ

関連記事

Unity 6.2 Beta最新バージョン「Unity 6000.2.0b7」リリース。ユーザー端末から実行中アプリのパフォーマンス状況を情報収集・診断が可能に
2025.06.27
いつもの.exeファイルを置くだけでクラウドゲーミング化。「Amazon GameLift Streams」を検証してみた
2025.06.27 [PR]
AIモデルの共通規格「MCP」を学べる書籍『やさしいMCP入門』、秀和システムが7/1(火)に発売
2025.06.26
生成AIの力を最大限発揮するためにプログラミングの地力を高める。『基礎から学ぶ プログラムの原理』、技術評論社が6/25(水)に発売
2025.06.12
『ソフトウェアテスト徹底指南書』、技術評論社が6/17(火)に発売。開発速度&品質の両立方法や、テスト自動化技術などを体系的に学べる
2025.06.12
NVIDIA、直近でアップデートしたAI関連技術のまとめを公開。UE公式の大型イベント「Unreal Fest Orlando 2025」にあわせて
2025.06.03

注目記事ランキング

2025.06.27 - 2025.07.04
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ローパスフィルター(Low-Pass Filter)
ローパスフィルター
  1. 電気信号のうち、指定した周波数(カットオフ周波数)以下の信号を通し、それより上を大きく低減させるフィルター。
  2. ゲーム開発において、基本的にはサウンド用語として用いられる。例として、特定のセリフをローパスフィルターによってくぐもった音に加工することで、隣の部屋や遮蔽物の後ろで話しているかのような表現を行うことができる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!