この記事の3行まとめ
UnityのYouTubeチャンネルが、技術デモ「Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools」(以下、技術デモ)を公開しました。合わせて、技術デモを解説した記事も公開されています。
技術デモはUnity Art Toolsに焦点を当てており、アーティストが高品質なビジュアルを作成できるよう支援していることを実証したデモです。また、高品質なビジュアルをリアルタイムで動かす技術もデモの特徴の1つとしていて、PlayStation 5で4K、30fpsで動作可能であることが述べられています。
Ziva Dynamics
技術デモでは、Ziva DynamicsのシミュレーションソフトウェアZiva VFXの生体力学的弾性体ソルバーを用いたソフトボディダイナミックシミュレーションを行っています。これにより、リアルな筋肉や脂肪の動きが再現されています。
また、Ziva RTによる機械学習によって、よりリアルなデフォームを表現しています。通常のデフォームであれば、伸びてしまう部分もZiva RTが適用されることで、リアルなデフォームになっていることが確認できます。
SpeedTree
SpeedTreeは、手続き型のジェネレーターとフリーハンドで調整できる直感的なモデラ―を使用して、素早く草木を作成することができます。
技術デモでは、SpeedTree Cinemaで作成したアセットを最適化して、アフリカのモパネや草の房を作成しています。
Weta Digital
技術デモでは、Weta DigitalのグルーミングツールWigを用いてライオンの毛を表現しています。技術デモのUnityテクニカルアーティストのSara Hansen 氏は他のグルーミングツールに比べ、Wigは高速であると述べています。他のツールでは数週間かかることを数日で行うことが出来るそうです。
SyncSketch
SyncSketchは、リアルタイムなレビューとイテレーションを可能にするコラボレーションツールです。
技術デモでは、制作チームが北米と西ヨーロッパに分散していたようですが、SyncSketchを用いることでリモートワークを可能にしたそうです。
この他詳しい技術の内容は、技術デモの解説記事をご確認ください。
Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools 解説記事