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2022年6月7日、AppleがiOS 16をはじめとするいくつかの最新情報の発表を、『WWDC22』の基調講演で行いました。
WWDC(Worldwide Developers Conference)は、Appleが1990年から毎年開催している開発者向けイベントです。例年、5日間に渡ってイベントが開催され、特に初日に行われる基調講演では新製品や新技術の発表に注目が集まります。今年は、各機器の最新OS『iOS 16』、『iPadOS 16』、『watchOS 9』、『macOS Ventura』に加え、最新の半導体『M2チップ』とそれを搭載した新型MacBookやコンピュータグラフィックスAPIである『Metal』の最新版が発表されました。
iOS 16では、新たにロック画面の細かな編集が可能になったほか、通知を受け取りたいアプリや人をリストとして設定し、場面によってそれを切り替えることのできる新機能『Focus』の追加など、さまざまなアップデートが行われます。
また、Macの新OSであるmacOS Venturaによって、iPhoneをウェブカメラとして使用することができるようになるなど、さらにiPhoneとMacの連携が強化されるそうです。
新しいApple製の半導体であるM2チップは、従来のM1チップと比べてCPUが18%、GPUが35%高速になっており、処理にかかる時間が1.4倍早くなっているとのことです。また、負荷のかかるタスクをわずかな電力で処理ができるようになり、CPUは4分の1、GPUは5分の1の電力で他社製の最新版パソコン用チップのピークパフォーマンスを達成することなど、さまざまな点で優れていることが強調されました。
Metalの新しい解像技術『MetalFX Upscaling』によって、ゲームでの複雑なシーンの高いフレームレートによるレンダリングが可能になります。また、最新版『Metal 3』では、新たに『Fast resource loading API』も追加され、ゲームのロード待ち時間を最小限に抑えることができるようになるとのことです。
あわせて、『Metal 3』を採用したソフトとして『No Man’s Sky』や『バイオハザード ヴィレッジ』が2022年後半にリリースされることも発表されました。(こちらの記事もご覧ください)