この記事の3行まとめ
- Cesium GS、3D地理空間データをブラウザ上でストリーミングするためのデータフォーマット「3D Tiles 2.0」を発表
- glTFの次期バージョン「glTF 2.1」をベースに開発されている
- 温度や地質分類をするためのボクセル表示や、3D Gaussian Splattingを用いた3D地理データ表示などをサポート予定
Cesium GSは2026年3月3日(現地時間)、3D地理空間データを扱うフォーマット「3D Tiles 2.0」を、Open Geospatial Consortium(※)の会員ミーティングで発表しました。
※ 位置情報や地理データなどの国際的な標準化を推進する非営利団体
発表の様子を録画したアーカイブ動画がVimeoにて視聴できるほか、発表で使われたスライド資料がPDF形式で公開されています。
(画像はスライド資料より引用)
「3D Tiles」は、マップタイル式(※)により大規模な3D地理空間データを効率的にストリーミング・レンダリングするために設計された、階層構造のデータ形式です。
※ 地図をタイル状に分割し、必要な部分のみを読み込むことで高速で描画する技術
「3D Tiles 2.0」は、Khronos Groupが開発する3Dデータフォーマット「glTF」をベースに構築。発表によると、現在「glTF 2.1」の開発が進行中で、2026年第2四半期にはこれらを含めた仕様案がまとまる見込みであると述べられています。
glTF 2.1では、光の交差判定を高速化する「Bounding Volume Hierarchy」やメッシュのLODなどの機能が新たに利用可能(画像はスライド資料より引用)
また、「3D Tiles 2.0」ではボクセル表示がサポートされ、温度モデルや地質分類といったデータ表示などに活用できるとしています。
地下の温度モデルや未固結岩の分類をボクセルで表示している例(画像はスライド資料より引用)
そのほか、3D Gaussian Splatting(3DGS)を用いた3D地理データ表示のサポートや「GeoJSON」「Mapbox Vector Tiles(MVT)」といったベクターデータの描画対応など、多くのアップデートが予告されています。
(画像はスライド資料より引用)
なお、従来の「3D Tiles 1.1」および、そのメッシュや点群のデータを参照する「tileset.json」に関しては、今後数年間サポートが継続されるとのこと。
3D Tiles 2.0 Preview | Vimeo「3D Tiles 2.0 Preview」The 134th OGC Member Meeting スライド資料