この記事の3行まとめ
- Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.6」が正式リリース
- Godot 4.4より段階的に実装されていた新たなIKシステムが、このたび正式に使用可能に
- 水面や金属で発生する鏡面反射を実装できる「Screen Space Reflection(SSR)」の改修なども実施された
2026年1月26日(現地時間)、Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.6」がリリースされました。
(画像は「Godot Engine」公式Xより引用)
Godot Engineは、マルチプラットフォームに対応したゲームエンジン。MITライセンスのもとオープンソースで提供されており、無料で使用できます。
2025年12月に「Godot 4.6-beta1」がリリースされて以降、beta 2~3、RC 1~2のリリースを経て、このたび正式版が公開されました。
一時廃止されていたIKシステムが復活
かつてGodot 3に搭載されていたIK機能は、設計上の問題が懸念されたため、Godot 4へのアップデートに伴い削除されていました。
それ以降、複数回のアップデートを経て段階的に実装が進められてきた新たなIK機能が、このたび正式に使用可能となりました。
Godot 4.4より導入されていたSkeletonModifier3Dクラスをもとにした「IKModifier3D」クラスが追加。その配下には、腕や脚など2つのボーンを制御する「TwoBoneIK3D」や、3つ以上の連なったボーンを扱う「ChainIK3D」などの派生クラスが用意されています。
2つのボーンをつなげて管理する「TwoBoneIK3D」と、複数個のボーンをスプラインに沿って動かす「SplineIK3D」の紹介映像(動画は「Godot 4.6」リリースページより引用)
これらのクラスを使用することで、キャラクターの手と武器をスナップさせる動作や、地形に合わせて足の確度を調整させる仕組みなどを実装できます。
なお、IK機能を刷新する一連の開発過程などを解説した記事が、Godot Engine公式ブログで公開されています。
(画像は「Godot 4.6」のIKシステム紹介記事より引用)
水面や金属の反射を実装できる「Screen Space Reflection(SSR)」が強化
水面やガラス、金属の表面などで発生する鏡面反射を表現できる機能「Screen Space Reflection(SSR)」が改修されました。
スペキュラーによる反射光とSSRで作り出す映像をブレンドする仕組みを変更したことで描画効率などが改善したほか、ラフネスの品質向上などが施されました。
(動画は「Godot 4.6」リリースページより引用)
UI操作が改善。新たなデフォルトテーマの導入、パネル移動機能の拡張など
Godot 4.6 beta1の段階でデフォルト化されたカスタムテーマ「Godot Minimal Theme」(エンジン内部では「Modern Theme」という名称で搭載)が、引き続きデフォルトのエディターテーマとして使用できます。
なお、従来のデフォルトテーマは名称を「Classic Theme」と改められたうえ、引き続き搭載されています。
(画像は「Godot 4.6」リリースページより引用)
また、エディター下部にパネルを固定表示する機能や、表示したパネルを左右のドックと相互に移動できる機能なども、beta1から引き続き実装されています。
画面下部のパネルを移動・削除したり、取り出したりする様子(動画は「Godot 4.6」リリースページより引用)
そのほか、ノードの名称を変更しても参照先を維持できる固有IDが実装されたほか、「Godot 4.4」より実験機能として搭載されていたオープンソースの物理エンジン「Jolt Physics」が正式にサポートされるなど、多岐にわたるアップデートが施されています。
「Jolt Physics」で表現できる物理運動のイメージ(動画は「Godot 4.6」リリースページより引用)
詳細はリリースページをご確認ください。
「Godot 4.6」リリースページ「Godot Engine」公式サイト