この記事の3行まとめ
- 任天堂公式サイトの「開発者に訊きました」コーナーにて、『Drag x Drive』の記事が公開
- 「Joy-Con 2」のマウス操作で車いすをこぐシステムの誕生経緯や、プレイ感を向上させる工夫などが紹介されている
- コート外周をハーフパイプのような傾斜で取り囲んだことによる操作面でのメリットなども語られている
任天堂は2025年12月2日(火)、Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)向けソフト『Drag x Drive』の開発者4名にインタビューを行った記事を、同社公式サイトで公開しました。
同記事は、任天堂のものづくりに対する考えやこだわりをゲーム開発者らに訊く、不定期更新のコーナー「開発者に訊きました」のひとつとして公開されています。
(画像は任天堂公式サイト「開発者に訊きました」記事より引用)
『Drag x Drive』は、競技用の車いすに似た乗り物「ビークル」を操り、最大3人のチームでバスケットボールを行うスポーツゲーム。
Switch 2に搭載されたコントローラー「Joy-Con 2」のマウス操作機能を使用し、両手で車輪をこぎ、車輪を持ち上げてジャンプするといった直感的なアクションを駆使して試合を進めます。
『Drag x Drive』紹介映像
記事本文は、3つのCHAPTERに分けて掲載されています。
CHAPTER1では、Joy-Con 2を用いた車いす操作システムが誕生した経緯を紹介。ありふれた動作であるマウス操作に新規性を持たせるべく、スマホのフリック入力やチェンソーのエンジン始動などさまざまな動きをマウスに置き換えて検証した結果、車いすの車輪をこぐ動作に行き着いたといいます。
その後、マウス操作にJoy-Con 2を振る動作を組み合わせて遊べるゲームとして、車いすバスケが題材に選ばれました。
また、現実世界における車いすの操作感とゲーム内の挙動のギャップを埋めるため、左右のJoy-Con 2の微細な入力値のずれを是正して直進移動をサポートする補正処理を実装したことなどが語られています。
(画像は『Drag x Drive』公式サイトより引用)
CHAPTER2ではゲームのプレイ感を高める工夫が解説。例えば、コート外周をハーフパイプのような傾斜で取り囲むことで、ダンクシュートを繰り出す際に自然な形で跳躍可能となりました。
傾斜を配置する利点としてそのほかにも、コート外への離脱を防ぐために壁で周囲を閉鎖したり、外へはみ出した際にペナルティを与えたりするよりも、コートの端での機動性を確保できることなどが挙げられました。
傾斜を用いた立体的なアクションを導入したことで、ゲーム性に大きな変革が起こったと語られています。
ゴールに向かって跳躍してシュートを決めた後、そのまま傾斜を滑り降りてコートに復帰できる(画像は『Drag x Drive』公式サイトより引用)
CHAPTER3では、オンラインプレイ時のロビーに相当するスペース「パーク」の設計意図などを紹介。「公園感」というをキーワード念頭に置き、チームアップや試合の練習、観戦など各々好きなことを楽しめるように、パークに入場してからプレイモードを選択できる仕様となりました。
そのほか、3人称視点で遊ぶ本作において、視界外のボールの動きを音で追えるようにSEやBGMを工夫したことなど、サウンド面での取り組みなどを紹介しています。
インタビュー内容の詳細は、任天堂公式サイトの記事本文をご確認ください。
「開発者に訊きました : Drag x Drive」任天堂公式サイト『Drag x Drive』公式サイト