両製品ともに国内正規版として展開され、メーカー提供のグローバル保証に加え、天空グループによる1年間の国内保証が付属。また保証期間終了後も、スティックやバッテリー交換などの修理を国内で受けられる体制が整っているのが心強い。
タブレット/携帯ゲーム機/ノートPCの3形態を使い分ける「OneXPlayer X1 Air」
「OneXPlayer X1 Air」の最大の特徴は、専用コントローラーやマグネット着脱式のキーボードによって「タブレット」「ポータブルゲーミングPC」「モバイルノートPC」という3つのモードを瞬時に切り替えられる「3in1」のコンセプトにある。
「OneXPlayer X1 Air」。写真はコントローラーを装着した「ポータブルゲーミングPCモード」
CPUはIntel Core Ultraプロセッサー(Core Ultra 7/5搭載モデルが展開)。GPUは、Core Ultra 7モデルの場合Intel Arc 140V GPUを搭載。この組み合わせは、設定を調整すれば『サイバーパンク2077』や『黒神話:悟空』といったタイトルを60fps以上でプレイ可能だ。
バッテリーは約72.7Whと大容量。実稼働で10時間以上使えるので、ほぼ1日持つと言っていいだろう。また、ACアダプター接続時にバッテリーを介さず直接本体に給電する「バイパス充電」に対応しているのも嬉しいポイント。
SSDは高い転送速度を誇るMini SSD(最大2TB)で、ホットスワップも可能。このMini SSDは中国のBiwin社が開発したもので、サイズは15×17×1.4mmと、microSDカードとほとんど同じ。対応機器はまだ少ないが、新たなSSDとして注目を集めるかもしれない。
本体重量は約837グラムと1Kg以下に収まっており、手に取りやすい重さ。
また、WQXGA(2560×1600)で10.95インチのLTPSディスプレイは、モバイル環境でありながら十分な広さを確保していると感じた。ゲームや動画編集、イラスト制作など多彩な用途で活用でき、仕事用としても申し分ない。この一台でビジネスから趣味までマルチな活躍が期待できそうだ。
「OneXPlayer X1 Air」は10月31日(金)に発売。通常価格は178,000円(税込)からで、予約購入であれば169,100円(税込)からと割引価格で提供される。現在予約受付中だ。
「OneXPlayer X1 Air」国内正規版|製品ページ
1画面の携帯機から2画面クラムシェル型に変形。「ONEXSUGAR SUGAR 1」
一方、新型Androidゲーム機「ONEXSUGAR SUGAR 1」は、まったく異なるアプローチでポータブルゲーミングデバイスに新風を吹き込もうとしている。
変形可能な2画面クラムシェル型という、これまでにない斬新な構造が最大の特徴だ。ヒンジ機構と回転式コントローラーにより、Nintendo SwitchやPSPのように1画面かつ横長の携帯機から、ニンテンドーDSを彷彿とさせる縦2画面スタイルに「完全変形」できるのである。
2つの操作スタイルを切り替える際に鳴る「カシャーン!」という効果音で「変形」感を演出しているのもかっこいい。
以下、変形機構を写真で説明する。まずはこの1画面スタイルの状態から……
メインディスプレイが6.01インチOLED、サブディスプレイが3.92インチOLEDというデュアル構成で、1画面スタイルによる没入プレイや、2画面を展開したマップ表示・チャット併用など、多彩な表示モードを実現。
2画面に対応したAndroidゲームの例を挙げると、今回の発表会では『原神』や『荒野のハーク』を実機で動かすことができた。
『原神』プレイ中の様子。スタッフの方いわく、写真のようにサブモニターを上に配置し、マップを表示させるプレイスタイルも遊びやすいとのこと
SoCは次世代Snapdragon G3 Gen 3を搭載。最新3Dタイトルやクラウドゲームなどでも遅延が少なく快適にプレイでき、バックグラウンドで複数のアプリを起動しても安定した動作が可能だ。
操作性にも妥協がない。アナログスティックとトリガーにはホールセンサー方式、ボタンにはマイクロスイッチ構造を採用し、磁気着脱式の十字キーを備えているなど、随所にこだわりが込められている。
手に馴染むエルゴノミクス設計と、普段使いのバッグで持ち運びやすいコンパクトサイズを両立している点も評価したい。縦幅は約40mmと重厚感があり、堅牢性の面でも安心して利用できそうだ。
とくにコントローラー部分のヒンジは丈夫に作られている
開発責任者のLeaf氏が2年間かけて試作を繰り返した末に完成したという本製品。
発売時期は2025年11月下旬で、すでに予約を受付中。ブラック/ホワイトの2色展開で、通常価格は108,000円(税込)、予約購入なら97,200円(税込)だ。
「ONEXSUGAR SUGAR 1」国内正規版|製品ページ 「OneXPlayer X1 Air」は3つのモードを使い分けることで1台多役を実現し、「ONEXSUGAR SUGAR 1」は2画面構成で従来にないゲーム体験を提供と、それぞれ異なるアプローチで新たな可能性を提示している。ポータブルゲーミングの世界がますます面白くなりそうだ。
各製品の主な仕様
OneXPlayer X1 Air
【基本情報】
|
Core Ultra 5モデル |
Core Ultra 7モデル |
OS |
Windows 11 Home |
CPU |
インテル Core Ultra 5 228V |
インテル Core Ultra 7 258V |
GPU |
インテル Arc 140V GPU |
AI機能 |
115 TOPS |
【メモリ・ストレージ】
|
Core Ultra 5モデル |
Core Ultra 7モデル |
メモリ |
32GB LPDDR5X(8533MHz) |
SSD |
512GB M.2 NVMe SSD |
1TB M.2 NVMe SSD
2TB M.2 NVMe SSD |
拡張スロット |
Mini SSDスロット(ホットスワップ対応) |
【ディスプレイ】
サイズ |
10.95インチ(16:10) |
解像度 |
2560×1600(2.5K) |
リフレッシュレート |
120Hz |
輝度・色域 |
540nit・sRGB 138% |
タッチパネル |
10点タッチコントロール |
スタイラス対応 |
4096レベル筆圧感知 |
【インターフェース・接続】
USB4 Type-C |
2ポート(40Gbps、100W PD充電対応、4K映像出力対応、外部GPU対応) |
USB 3.2 Type-A |
1ポート |
microSDカードスロット |
SD4.0対応 |
Wi-Fi |
Wi-Fi 7対応 |
Bluetooth |
Bluetooth 5.2 |
【バッテリー・電源】
バッテリー容量 |
72.77Wh(約19,200mAh相当) |
駆動時間 |
オフィス業務:約12.5時間
ビデオ再生:約17時間 |
【オーディオ・カメラ】
スピーカー |
デュアルスピーカー(HARMAN認定サウンド) |
オーディオシステム |
Harman ステレオ 2.0 エフェクティブシステム |
フロントカメラ |
AIカメラ(Windows Hello対応) |
認証機能 |
顔認証・指紋認証対応 |
【外観・サイズ】
本体サイズ |
273 × 191.5 × 12.6mm |
本体重量 |
約835g |
素材 |
CNC加工フルアルミニウムボディ |
角度調整 |
内蔵スタンド(173°まで調整可能) |
【付属品・オプション】
専用キーボード |
マグネット着脱式、バックライト付き |
キーボードサイズ |
重量239g、カーボンファイバー製 |
キー仕様 |
キーピッチ17.5mm、キーストローク1.5mm、作動力60g |
キーボードバッテリー |
マルチジェスチャー対応 |
〈別売り〉
専用コントローラー |
約125g
バッテリー1200mAh
約12時間駆動 |
ONEXSUGAR SUGAR 1
【基本情報】
OS |
Android 14 |
CPU |
Snapdragon G3 Gen 3 |
最大コアクロック |
3.3GHz |
メモリ |
16GB |
ストレージ |
512GB |
カラー |
ブラック/ホワイト |
【メインディスプレイ】
サイズ |
6.01インチ(OLED、18:9) |
輝度・色域 |
450int・sRGB 100% |
【セカンドディスプレイ】
サイズ |
3.92インチ(OELD、8:7) |
輝度・色域 |
450int・sRGB 100% |
【操作系】
ボタン |
マイクロスイッチ採用 |
十字ボタン |
磁気式(左右どちらでも配置可能) |
コントローラ― |
変形型/折りたたみ式 |
操作モード |
4in1スタイル(ポータブル/変形コントローラー/スタンダード/上下反転スタンダード) |
【バッテリー・電源】
バッテリー容量 |
5400mAh |
バッテリータイプ |
リチウムイオン |
駆動時間 |
約7時間 |
バイパス充電 |
対応 |
【接続・拡張】
Type-Cポート |
フル機能Type-C |
Bluetooth |
対応 |
microSDカードスロット |
対応 |
外部モニター出力 |
対応 |
「OneXPlayer X1 Air」国内正規版|プレスリリース「ONEXSUGAR SUGAR 1」国内正規版|プレスリリース
パソコンゲーム雑誌、アーケードゲーム雑誌、家庭用ゲーム雑誌を渡り歩き、現在はフリーのゲーム系編集/ライター。マイベストゲームは『ウィザードリィ 狂王の試練場』で、最近だと『Forza Horizon』シリーズに大ハマリ。メインPCはAlienware Aurora。セガ・レトロゲーム系メディア「Beep21」副編集長をやりつつ、ボードゲームメディア「BROAD」編集長も兼任。
「BROAD」Webサイト