この記事の3行まとめ
- Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.5」のベータ版がリリース
- ボーンを別のボーンにバインドし、より自然な動きやポーズを実現する「BoneConstraint3D」クラスを実装
- ステンシルバッファに対応し、アウトラインやX線のような表現がマテリアル設定で可能に
2025年6月18日(現地時間)、Godot Engineの「Godot 4.5 beta1」がリリースされました。
併せて、追加・改善された機能の解説記事がGodot Engine公式ブログにて公開されました。
Here we go: #GodotEngine 4.5 is ready for wider testing with its first beta snapshot! 🤖 🧪
As usual, it's feature-packed so we wrote a wordy blog post showcasing the main highlights.
Please report any issue you encounter while testing on GitHub!https://t.co/tZ6aB58TyM
— Godot Engine (@godotengine) June 18, 2025
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— Godot Engine (@godotengine) June 18, 2025
Godot Engineは、マルチプラットフォームに対応したゲームエンジンです。MITライセンスのもとオープンソースで提供されており、無料で使用可能です。
Godot 4.5 beta1には、まだ修正されていない既知のバグがあります。同バージョンは、公式サイトよりダウンロード可能です。
「BoneConstraint3D」で、より自然な動きやポーズを実現
新たなクラス「BoneConstraint3D」が実装され、ボーンを別のボーンにバインドできるようになりました。
これにより、関節に連動した動きなどを設定しやすくなり、より自然な動きやポーズを実現できます。
「BoneConstraint3D」がない場合(左)とある場合(右)の比較(画像はブログ記事より引用)
膝を曲げたときの関節の形状の比較(動画はブログ記事より引用)
ベジェエディタやアニメーションプレイヤーなど、UXが改善
Godot 4.5 beta1では、アニメーションのベジェエディタ内で複数のボックスをまとめて選択し、移動やスケーリングができるようになるなど、いくつかのUXが改善されています。
AnimationPlayerノードでは、アニメーションをアルファベット順に並べ替える機能が実装されたほか、アニメーションのフィルタリングが使えるようになりました。
アニメーションのフィルタリング(動画はブログ記事より引用)
ステンシルバッファがすべてのレンダリングバックエンドで使えるように
すべてのレンダリングバックエンドで、ステンシルバッファがサポートされるようになりました。ステンシルバッファにより、画面中の描画するものと描画しないものをマテリアル設定でコントロールできます。
これにより、アウトラインの実装やX線のような透過などの表現が可能になります。
シェーダーに関しては、ステンシルのほかにもUIの変更、スペキュラオクルージョン・SMAA・ベント法線マップのサポート、実行時のシェーダーコンパイルの高速化なども実装されています。
(画像はブログ記事より引用)
そのほか、スクリプトのバックトレース、翻訳のプレビュー機能など、多くのアップデートが施されています。
Godot 4.4-beta1で追加、改善された機能については、Godot Engine公式ブログをご確認ください。
「Dev snapshot: Godot 4.5 beta 1」Godot Engine公式ブログGodot Engine公式サイト