「PCI Express 7.0」正式リリース。ビットレート128GT/s、最大512GB/sの双方向転送でAIシステムの帯域幅需要に応える

「PCI Express 7.0」正式リリース。ビットレート128GT/s、最大512GB/sの双方向転送でAIシステムの帯域幅需要に応える

2025.06.13
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この記事の3行まとめ

  • PCI-SIG、「PCI Express(PCIe)7.0」を同団体メンバーに向けて正式リリース
  • 過去世代すべてのPCIeとの下位互換性、低遅延と高い信頼性の維持、電力効率の向上などを目標とした規格
  • ビットレートはPCIe 6.0と比較して2倍の128GT/s。16レーン構成で最大512GB/sの双方向転送も実現

業界標準化団体「PCI-SIG」は2025年6月11日(現地時間)、同団体メンバーに向けて「PCI Express(PCIe) 7.0」 を正式リリースしたことを発表しました。

(画像はプレスリリースより引用)

PCIeは、PCのストレージデバイス、グラフィックカードなどさまざまなパーツ間のデータを高速転送するためのシリアルインターフェース規格。

最新版の「PCIe 7.0」は2022年6月より段階的に開発が進められており、2025年1月にバージョン0.7が「PCI-SIG」メンバーに向けて公開されていました。

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PCIe 7.0は過去世代すべてのPCIeとの下位互換性、低遅延と高い信頼性の維持、電力効率の向上などを目標に開発されました。ビットレートはPCIe 6.0と比較して2倍となる128GT/s。また16レーン構成で最大512GB/sの双方向転送を実現しています。

データ転送も従来より高速化。電圧レベルを調整して1つのインターフェース内のデータ伝送量を増やすPAM4シグナリングを採用しています。

PCIe 7.0の主な仕様を解説した資料(画像はプレスリリースより引用)

これらの機能を実現した背景について、PCI-SIG取締役会のAl Yanes氏は「3年ごとにI/O帯域幅を倍増する伝統に基づいた仕様である」と説明。

また同氏は「PCIeの最新技術により、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)や、自動車、航空・宇宙事業などで使用されるAIシステムで求められる帯域幅の需要に応えられる」と述べています。

詳細はプレスリリースPCI-SIGの記事をご確認ください。

プレスリリースPCIe 7.0 Specification Now Available to PCI-SIG Members

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