この記事の3行まとめ
- Epic Games、UE5.6の新機能について解説するチュートリアル記事3本を公開
- 文字列内のユーザー名などを動的に置換できるプラグイン「Naming Tokens」などを取り上げている
- 2025年6月3日(火)に行われた「State of Unreal 2025」にて、UE5.6の正式リリースが発表された
Epic Gamesは2025年6月3日(現地時間)、Unreal Engine 5.6(以下、Unreal EngineはUEと表記)の新機能を解説するチュートリアル記事3本を公開しました。
(画像は公式フォーラムより引用)
文字列内のユーザー名などを動的に置換できる「Naming Tokens」
「Naming Tokens」は、文字列に可変的な情報(ユーザー名、月日など)を「トークン」として組み込み、それらを具体的な情報に置換することで動的な文字列を生成できるプラグインです。例えば、「string with {token}」は「string with tokenValue」に置換されます。
デフォルトで搭載されたトークンを使用できるほか、トークンの自作も可能。C++/ブループリントいずれでも作成できます。
チュートリアル記事では、文字列内のトークンを特定の値に置き換える仕組みをC++/ブループリントで実装した様子や、デフォルトのトークン一覧、カスタムトークンの作成方法などを紹介しています。
(画像はチュートリアル記事より引用)
映像制作に役立つ機能をまとめた「Cinematic Assembly Tools(CAT)」
「Cinematic Assembly Tools(CAT)」は、映像制作に役立つ多数の機能を集約したプラグイン。シーケンサーの編集時に対応づけられたレベルへ自動的に移動するレベルシーケンスアセット「Cine Assembly Asset」などが利用できます。
チュートリアル記事では、プラグインに搭載された各種機能の概要や使い方について解説。プロジェクト設定に関する機能や映像制作のパイプラインを整備する機能など、複数の項目に分けて紹介しています。
「Naming Tokens」で作成したトークンをリスト表示し、有効/無効化する設定も可能(画像はチュートリアルより引用)
オリジナルの星座も作れる。夜空をカスタマイズできる「Celestial Vault」
「Celestial Vault」は、UE5.5で登場した実験的機能「Day Sequence」の活用により、天体の軌道や位置情報に基づき夜空を作成できるプラグイン。
チュートリアル記事では、星が浮かぶ座標や時刻、月の満ち欠けなどを設定する方法や、マテリアルの調整方法について説明ているほか、星座を自作して夜空に反映させるプロセスを解説しています。
アンリアルエンジンのロゴをもとに星座を作成し、夜空に浮かべた様子(画像はチュートリアルより引用)
なおEpic Gamesは、2025年6月3日(火)に実施した「State of Unreal 2025」にて、UE5.6のリリースを発表しました。
「State of Unreal 2025」発表内容についてはYouTube配信アーカイブを、チュートリアル記事の詳細はEpic Developer Communityをご確認ください。
「State of Unreal 2025」配信アーカイブLearn Unreal Engine | Epic Developer Community