この記事の3行まとめ
- 『System Shock 2』リマスター版における開発の裏側が語られた記事、Epic Gamesが公開
- 原作のソースコードを入手できず、リバースエンジニアリングでシステムを再現したことなどが語られている
- キャラクターモデルの不気味で恐ろしい質感を原作から引継ぎつつ、ディテールを向上したことなども紹介
Epic Gamesは2025年4月26日(現地時間)、「Missing source code and retro engine tech: The challenge of remastering System Shock 2」と題した記事を、Epic Games Storeのニュースページにて公開しました。
同記事では、サバイバルアクションRPG『System Shock 2: 25th Anniversary Remaster』を開発するスタジオ「Nightdive」の共同設立者であるStephen Kick氏より、同作の開発における課題とその解決策などが語られています。
No source code. Old tech. @NightdiveStudio faced serious challenges in remastering System Shock 2: https://t.co/Mn6QBWOuOm pic.twitter.com/4an7fTirr3
— Epic Games Store (@EpicGames) April 26, 2025
『System Shock 2』は、1999年に発売されたFPSの要素を持つサバイバルアクションRPG。宇宙船の中を徘徊するミュータントや暴走ロボットと戦いながら、船で起きた惨劇の謎を解明します。
同作のリマスター版にあたる『System Shock 2: 25th Anniversary Remaster』が2025年6月26日(現地時間)にリリース予定。SteamやEpic Games Store、PlayStation 4/5、Xbox Series X|Sなどに対応しています。
『System Shock 2: 25th Anniversary – Reveal Trailer』
記事中では、『System Shock 2: 25th Anniversary Remaster』の開発にあたり数々の困難に直面した結果、原作20周年記念の想定だったプロジェクトが6年延期され、本作のタイトルが「25th Anniversary」に変更されたと述べています。
リマスターに際して、原作である『System Shock 2』のソースコードを入手できなかったことが最大の困難だったと言及。そのため本作ではリバースエンジニアリングにより原作のシステムを再現したと語っています。
(画像はEpic Games Storeのニュースページより引用)
キャラクターモデルのビジュアル向上についても紹介されています。
原作の『System Shock 2』では、開発エンジンの仕様上3Dモデルのトライアングル数が制限されていたためディテールが不足しており、その影響でクリーチャーの不気味で恐ろしいビジュアルが形成されていたとのこと。
本作では、原作における3Dモデルの不気味なイメージを維持した上でディテールを最大限向上させる適切なバランスを見出したと語られています。
(画像はEpic Games Storeのニュースページより引用)
記事ではそのほかにも、原作に搭載されていたマルチプレイ機能を刷新し、PC版/コンソール版のクロスプレイ機能を実装したことなど、リマスターに関する事例について紹介しています。詳細は記事本文をご確認ください。
「Missing source code and retro engine tech: The challenge of remastering System Shock 2」Epic Games Storeニュースページ