EA、「Command & Conquer」シリーズのうち4作品のソースコードを公開。Steamワークショップに対応した、MOD作成をサポートするファイルセットも配布

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2025.03.03
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この記事の3行まとめ

  • Electronic Arts、ゲーム「Command & Conquer」シリーズのうち4作品のソースコードをGitHubで公開
  • 「Command & Conquer」シリーズは、1995年に発売された同名タイトル作品をはじめとするリアルタイムストラテジー中心のゲーム群
  • その他、複数作品のSteamワークショップ対応や、MOD作成をサポートするファイルセットなども配布を開始した

Electronic Artsは、ゲーム「Command & Conquer」シリーズについて、複数の作品のソースコードGitHubにて公開したことを発表しました。

(画像はGitHubより引用)

『Command & Conquer』は、1995年にWestwood Studiosによって制作された作品です。同シリーズは、Westwood StudiosがElectronic Artsに吸収合併された後も現在にいたるまでリアルタイムストラテジーを中心に数多くのタイトルがリリースされています。

2024年には、拡張パックを含む17作品を同梱したCommand & Conquer The Ultimate Collection、Steamにて発売されました。

(画像は『Command & Conquer The Ultimate Collection』Steamストアページより引用)

このたびソースコードが公開されたのは、以下の4作品。

  • Command & Conquer(初代作品、『Tiberian Dawn』とも呼ばれる)
  • Command & Conquer: Red Alert
  • Command & Conquer: Renegade
  • Command & Conquer: Generals(拡張パック『Zero Hour』を含む)

なお、2020年の『Command & Conquer™ Remastered Collection』発売に併せて、同作に含まれる『Command & Conquer(Tiberian Dawn)』『Command & Conquer: Red Alert』の2作品のソースコードは2020年時点で公開されていました。

しかし、本作品コミュニティで20年以上活動している「CCHyper」ことLuke Feenan氏は、今回公開したこれら2作品のソースコードは「完全に復元されたもの」であると述べ、当時の作品アーカイブの復元プロセスを一歩進められたとしています。

『Command & Conquer Remastered Collection』のゲーム画面。本作では従来の解像度(画像左)とHD解像度(画像右)が選べるほか、UIの強化などが施されていた(画像は『Command & Conquer Remastered Collection』製品ページより引用)

これらのソースコードはGPLライセンスのもと公開されています。具体的な内容は、GitHubの各タイトルのソースコードとともに公開されているライセンスをご確認ください。

また、ユーザーがカスタムマップをアップロードできるよう、以下の5作品についてSteamワークショップの利用がサポートされるようになりました。

  • Command & Conquer: Renegade
  • Command & Conquer: Generals『Zero Hour』を含む)
  • Command & Conquer 3: Tiberium Wars(拡張パック『Kane’s Wrath』を含む)
  • Command & Conquer: Red Alert 3(拡張パック『Uprising』を含む)
  • Command & Conquer 4: Tiberian Twilight

さらに、「Mission Editor」「World Builder」などのツールもアップデートされ、Steamワークショップに直接マップを公開できるようになったと述べています。

Steam Workshop上でマップをサブスクライブすることで、次回のゲーム起動時に自動的に適用され、ゲーム内で選択できるようになります。

(画像は『Command & Conquer: Renegade』Steamワークショップより引用)

ほかにも、Steamワークショップの利用をさらにサポートするため、Strategy Action Game Engine(SAGE Engine)を使用して制作されたシリーズ作品のための「C&C Modding Support」パックも公開されています。

これには、同エンジンを使用するシリーズ作品のソースXMLのほか、スキーマやスクリプト、シェーダーなどが含まれているとのこと。

SAGE Engineを使用して制作された作品一覧(拡張パックを含む)(画像はGitHubより引用)

詳細は、『Command & Conquer』コミュニティの投稿およびGitHubをご確認ください。

C&C Steam Workshop Support & Source CodeElectronic Arts | GitHub

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