AMDによるオープンソースの超解像技術「FSR 3」、UE5.5に対応したプラグインが公開

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2025.02.04
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この記事の3行まとめ

  • AMD、超解像技術「AMD FSR 3(FidelityFX Super Resolution 3)」におけるUE用プラグインのバージョン「3.1.3」をリリース
  • オープンソースのプラグインとして提供され、このたびUnreal Engine 5.5に対応した
  • 入力遅延の低減技術「Anti-Lag 2」のUE用プラグインも、UE5.5をサポートしたバージョンがリリースされている

AMDは、超解像技術「AMD FSR 3(FidelityFX Super Resolution 3)」Unreal Engine(以下、UE)向けプラグインにおいて、バージョン「3.1.3」をリリースしました。

同プラグインは、GPUOpenからダウンロード可能です。

「FSR 3」は、フレーム補間技術「Fluid Motion Frames」によるフレームレート向上機能なども備えた、超解像(アップスケーリング)技術です。

複数のハードウェアプラットフォームをサポートするものとして設計され、同社のGPUである「AMD Radeon」シリーズのほか、「NVIDIA GeForce」など他社のGPU環境でも幅広く使用可能です。オープンソースとして提供されており、GPUOpenから入手できます。

『AMD FidelityFX Super Resolution 3 First Look』

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FSR 3の機能をUEに統合するプラグインもオープンソースで公開されています。このたびリリースされた同プラグインのバージョン「3.1.3」では、UE5.5をサポートするようになりました。

(画像はプラグインガイドより引用)

なお、既知の問題として、「UE5.1.0と5.1.1の間にABIの非互換性があるため、5.1.1に更新しなくてはならない」「ソースからのビルドにおいて、FSR 3プラグインが異なるエンジンバージョンにビルドされたという警告が発生し、シェーダーが適切にパッケージ化されない」などの項目が挙げられています。

また、同社による入力遅延の低減技術「Anti-Lag 2」のUE用プラグインについても、UE5.5のサポートに対応した最新バージョン「2.0.2」がリリースされています。

「FSR 3」プラグインの詳細は、GPUOpenのプラグインガイドをご確認ください。

AMD FidelityFX Super Resolution 3 plugin for Unreal Engine | GPUOpen

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