UE5.5の「プロシージャル コンテンツ生成フレームワーク」について学べる公式サンプルプロジェクト『Cassini Sample』、Fabで無料公開

2024.12.16
ニュースアンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Epic Games、サンプルプロジェクト『Cassini Sample』を無料で公開
  • UE5.5のベータ機能「プロシージャル コンテンツ生成フレームワーク」について学習できる
  • 「Unreal Fest Seattle 2024」の講演にて、同サンプルを用いたPCGの解説が行われている

Epic Gamesは2024年12月13日(現地時間)、アンリアルエンジン用プラグイン「プロシージャル コンテンツ生成フレームワーク(PCG)」の最新機能を活用したサンプルプロジェクト『Cassini Sample』を、Fab上にて無料公開しました。

PCGは、Unreal Engine 5.5(UE5.5)にベータ機能として標準搭載されている、フィールド上の草や樹木などを動的に自動生成するプラグインです。

PCGの基礎内容については、Epic Gamesのシニアテクニカルアーティスト Chris Murphy氏が登壇した「Unreal Fest Prague 2024」の講演にて解説されています。

『PCG: First Steps to Advanced Development | Unreal Fest 2024』

このたび公開されたサンプルプロジェクト『Cassini Sample』には、PCGの最新機能を用いて作成された宇宙ステーション土星の環などが含まれています。

宇宙ステーションの機体は「Shape Grammar」により生成。また、経路探索やレイキャスト、Spline meshなどが同サンプル内で活用されています。

(画像はストアページより引用)

土星の環を構成する無数の瓦礫状の天体は、UE5.5のPCGにおいて実験的機能として搭載されている「GPU Compute」などを用いて生成されています。

(画像はストアページより引用)

(画像はストアページより引用)

同サンプルはFabから無料でダウンロードでき、個人利用が可能です。

なお、「Unreal Fest Seattle 2024」で実施された講演では、PCGの機能や使用方法について『Cassini Sample』を用いた解説が行われています

『PCG: Advanced Topics & New Features in UE 5.5 | Unreal Fest 2024』

『Cassini Sample』の詳細は、アンリアルエンジン公式サイトのニュースページFabのストアページをご確認ください。

「The Cassini Sample Project is now available」アンリアルエンジン公式サイト『Cassini Sample』Fabストアページ

関連記事

Unreal Engine学習者向け映像作品コンテスト「UE5ぷちコン 映像編6th」エントリー開始。テーマは「光」
2024.12.20
Unreal Engine 5.5.1がリリース。コンソールでLumenを可視化した際にクラッシュする不具合や、Motion Matchingに関する不具合などが修正
2024.12.11
UE5.5の実験的機能「Editor Performance Tool」について、Epic Gamesが紹介。エディタの処理落ちやPCスペックの不足を検出・通知してくれるパフォーマンス計測ツール
2024.12.10
現実世界のライティング環境をそのままキャプチャする「TrueHDRI」の研究で、UE5.5にライティング環境を導入する無料プラグインが登場。新たに雪景色などのアセットも3種追加
2024.12.10
4,000人以上が共同開発したUEのオープンワールドプロジェクト「Project Titan」、サンプルプロジェクトが無料公開。Epic Gamesより提供
2024.12.06
UE5.5の新機能「Mutable」向け公式サンプル『Mutable Sample』、Fabで無料公開。キャラクターの見た目をリアルタイムで変更できる機能について学べる
2024.11.28

注目記事ランキング

2024.12.15 - 2024.12.22
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

被写界深度(DOF)
ヒシャカイシンド
  1. Depth of Field(DOF)とも呼ばれる。カメラの焦点(ピント)があっているように見える範囲のこと。
  2. 3DCGにおいて、1をシミュレーションするエフェクト。注目させたい部分に焦点を合わせ、それ以外の部分をぼかすことができる。ゲームの開発現場においては、ボケ自体のことを示すことが多い。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!