Google、「Android 15」のソースコードをAOSPで公開。正式版は対象の「Google Pixel」シリーズ向けには数週間以内にリリース

Google、「Android 15」のソースコードをAOSPで公開。正式版は対象の「Google Pixel」シリーズ向けには数週間以内にリリース

2024.09.05
ニュースAndroid
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この記事の3行まとめ

  • Google、「Android 15」のソースコードを「Android Open Source Project(AOSP)」に公開
  • 「Android 15」正式版は、対象の「Google Pixel」シリーズに対して数週間以内のリリースを予定している
  • 2024年8月29日(現地時間)には「Android 15 QPR1 ベータ版 1.1」も公開。参加にはベータプログラムへの参加が必要

Googleは2024年9月3日(現地時間)、Androidの最新バージョン「Android 15」のソースコードを、Android Open Source Project(AOSP)にて公開したと発表しました。

「Android 15」では、フォントおよびタイポグラフィがアップデート。以前より中国語、日本語、韓国語(CJK言語)用のデフォルトフォントとして用いられている「Noto Sans CJK」が可変フォントになったほか、「変体仮名」と呼ばれる古い日本語のひらがなもバンドルしています。

カメラ関連機能としては、「Low Light Boost(低照度ブースト)」を実装。低照度の環境でプレビューストリームの露出を調整し、画像プレビューの画質を強化。また、暗所でのQRコードスキャンも可能としています。

アプリのアーカイブ機能もOSレベルでサポートします。アーカイブするとAPKとキャッシュファイルは削除されますが、ユーザーデータは保持され、 復元も可能になります。

その他、ユーザーや開発者のエクスペリエンス向上、プライバシーおよびセキュリティの強化などを目標とした、さまざまな更新が施されているとのことです。

(画像はニュースリリースより引用)

Android 15の正式版は、対象の「Google Pixel」シリーズのデバイスに対して、数週間以内にリリースされます。また、数か月以内には、SamsungやSharp、Xiaomiなど複数のメーカーのデバイスでも利用できるようになるとしています。

また、対象の「Google Pixel」シリーズでは、正式版リリースに先立ち、Android 15 QRP1 ベータ版1.1」が2024年8月29日(現地時間)にリリースされています。ベータ版の利用には「Andoird ベータ プログラム」への参加が必要です。

正式版およびベータ版の対象となる「Google Pixel」シリーズデバイス(画像はAndroid 15 QRP1 ベータ版リリースページより引用)

アップデート内容の詳細は、ニュースリリースをご確認ください。

Android 15 is released to AOSP | Android Developers Blog

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