2Dアニメーション制作ソフト「Live2D Cubism Editor」、バージョン5.1.00がリリース。モデルテンプレート機能の強化や、外部アプリケーション連携対応など

2024.07.31
ニュースアニメーション
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Live2Dモデル作成ツール「Live2D Cubism Editor」のバージョン5.1.00がリリース
  • モデルテンプレート機能は部位ごとの設定に対応し、汎用テンプレートも追加
  • 揺れ物の動きをAIで自動生成する機能の追加や、外部アプリケーション連携に対応するなどのアップデートも行われた

Live2Dは2024年7月30日(火)、アニメーション作成ツール「Live2D Cubism Editor」 のバージョン5.1.00をリリースしました。

「Live2D」は、2Dモデルに立体的なアニメーションを加える表現技術です。

「Live2D Cubism Editor」では、目や口、髪などのパーツごとに揺れや動きを設定でき、VTuberのような2Dモデルのリアルタイムアニメーションを作成可能です。

『【Live2D】プロモーションムービー Live2Dクリエイター編 日本語 ver.B (ナレーション:ファイルーズあい)』

バージョン5.1.00では、モデルテンプレート機能の強化、外部アプリケーションとの連携機能追加といったアップデートが行われています。

アップデート内容をピックアップしてご紹介します。

モデルテンプレート機能の強化

完成したLive2Dモデルをもとに、パーツやデフォーマ構造など既存モデルの要素を新たなモデルに適用できる「モデルテンプレート」機能がアップデート。髪や体、腕といった部位ごとのテンプレート適用が可能となり、より細かい調整に対応しました。

また、汎用テンプレートも追加されています。

外部アプリケーション連携に対応

APIを通してLive2D Cubism Editorを外部アプリケーションと連携する機能が追加されました。通信規格はWebSocketで、モデルのパラメータ値の設定や取得が可能です。

また、外部連携APIを用いたサンプルが、GitHubにて公開されています。モデルのパラメータ操作や、VTuber活動をサポートするLive2D公式トラッキングツール「nizima LIVE」とのパラメータ同期など、3種類のサンプルを利用できます。

連携方法やAPIの詳細については、公式ドキュメントにて確認可能です。

「3D回転表現の適用」で、立体的な動きをより作りやすく

3D回転させた形状を手早く生成できる機能「3D回転表現の適用」が追加されました。

本機能により、X方向とY方向の傾きの動きを作成する際、ベースとなる動きをより作りやすくなります。

そのほか、人型モデルの全身のデフォーマ構成や、揺れ物の動きを、AIを用いて自動生成できる機能の追加なども行われています。

詳細は、こちらをご確認ください。

Live2D Cubism Editor 5.1.00アップデート情報公式ドキュメント「5.1 新機能紹介」「Live2D」 公式サイト

関連記事

『CLIP STUDIO PAINT Ver.4.0』に生成AIの学習から保護するノイズ追加や、イラストのポーズを調整できる「パペット変形ツール」搭載。2025年3月にリリース予定
2024.11.21
【西川善司が語る“ゲームの仕組み” Vol.5】ポリゴンでモデリングされた3Dキャラクターを動かすための技術
2024.10.29
Live2D動画をWebブラウザ上で作成可能。動画編集ツール「nizima ACTION!!」、クローズドα版が10/22(火)に無料でリリース
2024.10.21
Unity公式によるアーティスト向け2Dゲーム開発ガイド、日本語版電子書籍が無料公開中
2024.09.25
『しかのこのこのここしたんたん』アニメOP・耐久動画のダンスモーション、ツインエンジンのBOOTHページで無料公開
2024.08.06
『呪術廻戦 ファンパレ』シナリオパート制作に迫る開発者インタビュー。Live2Dキャラクターの実在感を高める3Dライティングと作品愛あふれるワークフロー【CAGC2024】
2024.07.03

注目記事ランキング

2024.11.16 - 2024.11.23
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

法線
ホウセン 頂点がどの方向に向いているのかを決定するベクトル情報。ライティング情報を受けて、どのような方向に陰影を作リ出すかを決定する処理に利用する。 マテリアル内で、計算やテクスチャ情報により法線をコントロールすることで、メッシュそのものを弄らずに立体感を出すことが可能。 面の表裏を表す面法線もある。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!