スタジオ木曜日、Houdiniでプロシージャルモデリングを学べる記事を公式ブログに連載。画面の見方から家の3Dモデルを作るまでを解説

2024.06.07
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この記事の3行まとめ

  • スタジオ木曜日、「Houdini HDA 講座」を公式ブログで連載
  • Houdiniの体験版である「Houdini Apprentice」を使って、HoudiniやHDAの基礎を全6回で解説する予定
  • パラメーター変更でさまざまなバリエーションのモデルを作れる「プロシージャルモデリング」で、家の3Dモデルを作る

スタジオ木曜日が「Houdini HDA 講座」を連載中です。HoudiniHDA(Houdini Digital Asset)に触れたことがない人を対象に、基礎知識の解説や機能紹介などを行う連載で、全6回を予定。Houdiniの体験版である「Houdini Apprentice」を使って学べる構成ですが、実際にHoudini Engine上でHDAファイルを動かすには商用ライセンスが必要となります。

講座は記事執筆時点で「【Houdini HDA 講座】#1 HDAとは・基本的な作り方」「【Houdini HDA 講座】#2 ノードを組む際の便利な機能」が公開されています。

Houdiniはノードベースの3DCGソフトで、物理シミュレーションやエフェクト、アニメーションの作成などが行えます。

プロシージャル(手続き型)モデリングを採用しており、数式や処理を組み合わせることで3Dモデルを出力します。別のバリエーションのモデリングをする場合に、初めからモデリングするのではなく、パラメーターの値などを変更することによって新たなモデルを作成できることはプロシージャルモデリングの利点といえます。

ノードのパラメーターを調整することで、3Dモデルの淵が押し出され、屋根が形成される(画像は公式ブログより引用)

Houdiniで使われる「HDA」ファイルは、ノードをつなげて作ったネットワークをデジタルアセットとして保存したものです。

HDAファイルを使うと、パラメーターの操作でモデルの形状などを調整できます。3Dモデルをプロシージャル生成する処理をまとめてHDA化し、デザイナーやアーティストがそれぞれカスタマイズすることで、モデル作成フローの効率化が図れます。

デザイナーやアーティストなどにHDAを共有することで、制作工程を効率化できる(画像は公式ブログより引用)

スタジオ木曜日の「Houdini HDA 講座」では連載を通して以下のような基礎知識に触れながら、Houdiniで家のプロシージャルモデルを作成する手順を解説する予定とのこと。「知っておくと小回りが利くようになる実用的な知識」に力を入れています。

  • Houdiniの基礎
  • よく使うノード
  • HDAの作り方
  • Houdiniの便利機能
  • VEX、エクスプレッション
  • よく使う数式、関数
  • UV展開
  • Houdini Engine(UE5)

連載第1回目の記事では、Houdiniの画面構成や、各ノードに設定された頂点座標や法線の長さといったパラメーター「アトリビュート」を調整して、3Dモデルを作成する方法を解説しています。

完成した3Dモデルは、ノードのパラメーターを変更することで、さまざまな形状を自動生成できます。

Houdiniの画面構成の解説(画像は公式ブログより引用)

パラメーターを変更することでプロシージャルに建物の形状が変化(画像は公式ブログより引用)

連載第1回目の記事中では、Houdini内で使用するシェーダー記述用言語「VEX」などのHoudiniに関する知識や基本事項なども解説されています。

詳細はスタジオ木曜日の公式ブログをご確認ください。

「Houdini HDA 講座記事投稿のお知らせ」スタジオ木曜日 公式ブログ「【Houdini HDA 講座】#1 HDAとは・基本的な作り方」スタジオ木曜日 公式ブログ

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