この記事の3行まとめ
2024年5月31日(現地時間)、Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.3」のベータ版がリリースされました。
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Before anyone pulls out a guitar and effectively stops all conversation, let us tell you about the #Beta for 4.3: https://t.co/SwUn16XqIM
Testers needed! 🎸
— Godot Engine (@godotengine) May 31, 2024
Godot Engineは、PC(Windows/macOS/Linux)やスマートフォン(Android/iOS)、HTML5などに向けたゲームを開発できるエンジンです。MITライセンスのもとオープンソースで提供されており、無料で使用可能です。
今回、Godot Engineの最新バージョン「Godot 4.3」のベータ版「Godot 4.3 beta 1」が発表され、同バージョンは公式サイトでダウンロードできます。
奥行きや立体感を演出するノードの最新版「Parallax2D」の導入
ゲーム画面の奥行きや立体感を演出する効果「パララックス」を実行する新たなノード「Parallax2D」が導入されました。
既存のノード「ParallaxLayer」「ParallaxBackground」の機能を引き継いでいるほか、レイヤーの自動スクロール機能や、背景素材のリピート回数を増やすことでより広い画角で背景をループさせる機能など、いくつかの新機能が追加されています。
最終的に「ParallaxLayer」「ParallaxBackground」は廃止され、全機能を「Parallax2D」に置き換える予定とのことです。
インタラクティブミュージックの制作に役立つ機能が追加
インタラクティブミュージックの制作をサポートする機能が追加されました。
これにより、音声を遷移的につなぎ合わせることができ、複数の音声の同期再生や音量調整を行えます。
シングルスレッドで動作するWeb向けエクスポートに対応
シングルスレッドで動作する、Web向けにエクスポートする機能が強化されました。
Godotは従来、SharedArrayBufferの普及に伴い、マルチスレッドへの対応を推進していましたが、SharedArrayBufferの活用が難しいゲーム開発者の存在を考慮した結果、シングルスレッドへの対応を復活させたとのことです。
その他、3Dアニメーションに関する新たなノードクラス「SkeletonModifer3D」の追加や、アニメーション再生に使われるノード「AnimationPlayer」の基本クラスである「AnimationMixer」の機能強化、アニメーションのリターゲティングに関する改善など、多数の機能追加やアップデートが施されています。
「Godot 4.3 beta 1」の機能やアップデート項目など、詳細は公式ブログやGitHubをご確認ください。
「Dev snapshot: Godot 4.3 beta 1」Godot公式ブログ