PLATEAU、3D都市モデル・Unity・Blenderを使ってリアルな映像を制作するチュートリアル記事を公開

2024.03.27
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この記事の3行まとめ

  • PLATEAU、3D都市モデルと実写素材を活用して映像を作るチュートリアル記事を公開
  • PLATEAUは、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を推進するプロジェクト
  • 昼景編と夜景編で構成。3D都市モデルのFBX変換やテクスチャのマッピング、リアルな空気感の作り方などが解説されている

PLATEAUは、3D都市モデルと実写素材を重ね合わせ、リアルな映像を作るチュートリアル記事を公開しました。

このチュートリアルは「昼景編」「夜景編」に分かれ、各2記事ずつ、合計4記事が公開されています。

PLATEAUは、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を推進する、デジタルツイン実現プロジェクトです。

今回公開されたチュートリアル記事では、新潟市のPLATEAUの3D都市モデルと実写素材を利用します。主な使用ツールは、Blender、Unityおよび「PLATEAU SDK for Unity(※)」。

※ 3D都市データを活用したアプリの開発や都市シミュレーションなどを行うためのツールキット

記事では、3D都市モデルをFBX形式に変換する方法や、変換したFBXをBlenderで読み込み、加工して映像を制作する方法が解説されています。

今回のチュートリアルの作例

今回公開された記事は、以下の通り。

夜景編では、3D都市モデルのFBX形式への変換や、Blenderへの読み込みの方法などが紹介されています。

また、実際に撮影した夜景の写真をテクスチャとしてモデルに貼り付ける方法や、Kitbashモデルを配置してディテールアップを図る方法なども掲載。

Scatter Objectsアドオンを用いて、Blenderで読み込んだ建物の屋上にクレーンを配置している(画像は公式サイトより引用)

ほかにも、Nishita Skyテクスチャを使った夜空の作り方や、霧や航空障害灯を模したCubeを用いて空気感を演出する方法、より実写らしく見えるカメラの設定なども紹介されています。

(画像は公式サイトより引用)

昼景編は、全体の俯瞰、工場、建物の屋上から見た中景、それぞれのシーンについて解説されています。

工場や中景のシーン。巨大な笹団子や「栃尾のあぶらげ」を、リアルな街並みの中に登場させている(画像は公式サイトより引用)

まず、夜景シーンと同じ方法で変換した都市モデルに、航空写真をマッピングする方法などについて紹介。少ない工数でディテールを向上させるため、反射が強く、透明感のあるマテリアルを川にのみ適用するといったTipsも解説しています。

右側が、川のマテリアル調整した画像(画像は公式サイトより引用)

そして、工場やコンビナートのKitbashモデルを用いたSF感のあるシーンづくりや、屋上からの景色を実写のようにするためのオブジェクトレイアウトなどについても説明されています。

(画像は公式サイトより引用)

工場シーンでは、煙のVDB素材を導入したアニメーションづくりも解説。

屋上からのシーンについては、ポリゴンの押し出しなどを用いて、シンプルな3Dの都市モデルに細かい凹凸を再現する方法なども記載されています。

(画像は公式サイトより引用)

なお、これらチュートリアル記事の内容は、動画としても公開されています。

『PLATEAUを活用した映像表現の基礎 惹きつけるためのシーン制作法(2023年度PLATEAU Hands-on動画)』

詳細は、チュートリアル記事をご確認ください。

「PLATEAUを使った映像作品を作る」 PLATEAU 公式サイト

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