実写映像を3Dアニメーション化するAIツール「Wonder Studio」にUEエクスポート機能追加。カメラやキャラクターアニメーションなどの要素に分解も可能

2024.02.16
ニュース3DCGAIアニメーションアンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Webベースの3DCG AIツール「Wonder Studio」にアンリアルエンジンへのエクスポート機能が追加
  • 作成したシーンのアニメーションやレベルデータを、UE5.3のプロジェクトデータとしてエクスポートできる
  • 各ショットごとのカメラやアセットなどのデータも保存される

Wonder Dynamicsは2024年2月12日(現地時間)、自社のAIツール『Wonder Studio』において作成されたプロジェクトの、アンリアルエンジンへのエクスポート機能をリリースしました。

(画像はリリースノートより引用)

Wonder Studio』は、撮影した実写の映像から人物を検出して、背景や指定した3DCGキャラクターに置き換えられるWebベースのAIツールです。

3DCGキャラクターには、モーションキャプチャーによる身体や表情のアニメーションが反映されるほか、背景に基づくライティングが適用されます。加えて、人物にはタグ付けがされ、シーンが変わっても人物と対応するキャラクターが正しく置き換えられます。

関連記事
実写映像の人物を3DCGキャラクターに置き換えるWebサービス『Wonder Studio』が誰でも使えるように。無料で試用可能
2023.07.04

今回のエクスポート機能リリースにより、Wonder Studioのデータはレベルインスタンスやキャラクターのマテリアル、キャラクターのアニメーションアセットなどのUnreal Engine 5.3プロジェクト上のデータに変換できます。このプロジェクトファイルには、各ショットごとのカメラやアセットの情報も保存されます。

このアンリアルエンジンへのエクスポート機能は2023年12月にリリースされたUSDエクスポート機能をさらにアンリアルエンジン用に構成しなおしたものです。

シーンのエクスポートは、Wonder Studioのプロジェクトファイルをクリックし、開いたウィンドウの「Export Scenes」をクリックして行います。

エクスポート画面(画像はドキュメント「Export Elements」から引用)

詳細は、リリースノートおよびドキュメントの「Unreal Engine Scene」をご確認ください。

リリースノートUnreal Engine Scene | Wonder Dynamics「Wonder Studio」公式サイト

関連記事

UE5で揺れ物を「かわいく」揺らすプラグイン「Kawaii Physics」が更新。髪が風になびく複雑な動きもパラメータ設定で手軽に制御
2024.07.25
『GUILTY GEAR -STRIVE-』のアニメーション制作、Maya Pythonによる内製ツール情報など12講演が集う「DAIKIN×Autodesk CG Channel Week 2024」が9/2(月)~9/6(金)に開催
2024.07.23
Unreal Engine向けゲーム制作コンテスト「第22回UE5ぷちコン」開始!テーマは「ゆうえんち」。応募締切は9/8(日)
2024.07.22
「Blender 4.2 LTS」正式リリース。アドオンの導入方法が変更。標準搭載アドオンは公式のWebプラットフォーム上から導入する
2024.07.19
Unreal Engine 5.4.3がリリース。Mac向けにパッケージ化する際に起こるエラーの修正や、BaseDeviceProfiles.iniの2024年発売のiPadへの対応など
2024.07.17
50代からゲーム開発を始めた第21回UE5ぷちコン最優秀賞作『ヘコむス』開発者インタビュー。約40年前の「床をヘコませてボールを転がす」アイデアをUEで実現!
2024.07.16

注目記事ランキング

2024.07.20 - 2024.07.27
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォグ(Fog)
フォグ 「霧」を意味する英単語。3DCGにおいて、現実の霧による見た目をシミュレーションする画面効果やエフェクトを指す。代表的なものとして、カメラから遠くにあるオブジェクトの色調を変化させることで遠近感を出す手法がある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!