この記事の3行まとめ
- NVIDIAの『RTX Remix』のオープンベータ版が1月22日(月)にリリース
- クラシックゲームをリスマスターするためのMOD開発ツール
- レイトレーシング・DLSSの導入やテクスチャ・アセットの置き換えなどを行える
NVIDIAは、MOD開発ツール『NVIDIA RTX Remix』のオープンベータ版を、1月22日(月)にリリースすることを発表しました。
NVIDIA RTX Remix オープンベータが 1 月 22 日に配信されます。
フルレイトレーシング、NVIDIA DLSS、NVIDIA Reflex、最新の PBR アセット、生成 AI テクスチャツールを用いて名作ゲームをリマスターすることができます。
詳細はこちら: https://t.co/uNfeVRTaDl pic.twitter.com/y1TwyvOswr
— NVIDIA GeForce JP (@NVIDIAGeForceJP) January 8, 2024
RTX Remixは、レイトレーシングやDLSSなどの技術をクラシックなゲームタイトルに適用するためのMOD開発ツールです。すでに『Portal with RTX』『Portal: Prelude RTX』の開発で使用されています。
また、記事執筆時点ではRTX Remixを使って『Half-Life 2』をリマスターするプロジェクトが進められています。
RTX Remixに搭載されている基本的な機能は以下の通り。
- さまざまなファイル形式をUniversal Scene Description(OpenUSD)に変換
- 簡単なアセット交換が可能。NVIDIA製のUSDアセットの無料ライブラリがあり、MODで使用できる
- さまざまなPBRマテリアルマップのサポート。テクスチャの表面のデコボコなどをリアルに描画する
- フルレイトレーシングによる再照明
- リマスターに役立つ複数のビューを搭載
今回の発表では上記の機能に加え、さらに3つの機能も紹介されていました。
生成AIテクスチャツール
GeForce RTX GPUのTensorコアを利用し、低解像度のテクスチャを分析し、法線マップやラフネスマップを含む物理的に正確なマテリアルを生成した後、解像度を自動で最大4倍にアップスケーリングします。

(画像は公式サイトより引用)
NVIDIA Omniverse
RTX RemixはNVIDIA Omniverse上に構築されており、OpenUSDフレームワークを介して、RTX RemixとBlenderやAdobe Substanceなどの3Dツールの間でアセットを迅速に移動できます。
(画像は公式サイトより引用)
RTX Remix Runtime
RTX Remix Runtimeは、シーンのプレイ中にレイトレーシングやDLSS 3、Reflexなどの技術を導入でき、アセットなども置き換えられるようになります。
(画像は公式サイトより引用)
RTX Remixの詳細は、こちらをご確認ください。
NVIDIA RTX Remix|NVIDIA 公式サイトNVIDIA RTX Remix オープン ベータが 1 月 22 日より配信開始。新しい Half-Life 2 RTX トレーラーが公開