『War Thunder』開発のGaijin Entertainment、内製ゲームエンジン「Dagor Engine」をオープンソースで公開

2023.11.07
ニュース
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!

この記事の3行まとめ

  • Gaijin Entertainment、内製ゲームエンジン「Dagor Engine」のソースコードをGitHubで公開
  • 同社開発の『War Thunder』などで使われているゲームエンジン
  • BSD-3 Clauseライセンスのオープンソースとして提供されている

2023年11月2日(現地時間)、Gaijin Entertainmentは内製ゲームエンジン「Dagor Engine」を、オープンソースとしてGitHub上に公開したことを発表しました。

Gaijin Entertainmentはハンガリーに本社を構えるゲーム開発会社で、MMOミリタリーシム『War Thunder』などを開発しています。

「Gaijin Entertainment」ロゴ(画像は『War Thunder』プレスキットより引用)

『War Thunder』スクリーンショット(画像は『War Thunder』プレスキットより引用)

Dagor EngineはGaijin Entertainmentの内製エンジンで、リアルタイム物理エンジンミドルウェア「PhysX」などが組み込まれています。

Before
After

(Dagor Engineは2022年にバージョン6.5へアップデートされた。左は6.5、右は以前のバージョンのもの。画像は『War Thunder』開発者ブログより引用)

公開されたDagor Engineのソースコードは、GitHubにてサンプルとともにダウンロード可能です。BSD-3 Clauseライセンスのオープンソースとして提供されており、商用利用も許可されています。

対応OSはWindows 10以降で、16GB以上のRAM200GB以上のHDD/SSDが必要とのこと。なお、今回公開されたDagor Engineのバージョンは明言されていません。

サンプルのスクリーンショット

Gaijin Entertainmentにとって内製ツールのオープンソース化はDagor Engineが初めてではなく、スクリプト言語「daScript 」「Quirrel」も同様にオープンソースとして公開しています。

同社のニュースリリースによれば、Dagor Engineのオープンソース化は大きなビジョンの一部であり、11月中にその続報を発表するとのこと。

Dagor Engineの詳細はGitHubページを、今回の発表についてはニュースリリースをご確認ください。

「Dagor Engine」 GitHubDagor Engine gone Open Source

関連記事

KADOKAWA、ゲーム著作物の利用に関して任天堂・カプコンとの「包括的許諾契約」の締結を発表。法人所属のクリエイターも、条件を満たすことで収益化できるように
2023.12.01
スタンドアロンヘッドセットに最適化された『VIVEトラッカー(Ultimate)』発売。2台の広角カメラを搭載し、ベースステーションなしでのトラッキングを実現
2023.12.01
オープンソースのゲームエンジン『Godot 4.2』アップデート。GDExtensionのホットリロードに対応したほか、AMDのアップスケーリング技術「FSR 2.2」をサポート
2023.12.01
Live2D作品対象のコンテスト『Live2D Creative Awards 2023』の参加賞除く全受賞作品動画紹介。グランプリは実写とデジタルを融合した、まほうしょうじょ*★氏・sokat氏の『海と休日』に
2023.12.01
日本語によるUnity最新情報を発信する「UNITE 2023 APAC ON-AIR」配信中。Unity 6が発表された基調講演やMuseによるプロトタイプ制作など「Unite 2023」で行われた講演がピックアップ
2023.12.01
ドット絵・ドット絵アニメーション向けのペイントツール「Aseprite」、バージョン1.3がリリース。タイルマップ機能がついに正式実装。描画タイルの登録・再配置も可能に
2023.11.30

注目記事ランキング

2023.11.26 - 2023.12.03
1
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
2
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
3
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
4
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
5
【CHALLENGE1】「クリエイター ポータル」を使って、UEFNで作成した島を世界中に公開する
6
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
7
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
8
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part1
9
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
10
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
11
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part1
12
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
13
フォートナイトとUEFNがv26.30にアップデート。ロビー画面が一新され、クリエイターが島ごとにロビー背景を自由にカスタムできるように
14
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part2
15
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
16
フォートナイトとUEFNがv27.10にアップデート。プレイヤーに与える武器のマガジン内に入っている初期弾薬量を設定するオプションが追加
17
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.6「チーム・対戦系」Part1
18
『フォートナイト』で建築ビジュアライゼーション!?UEFNでオリジナルの世界観をどう作り上げたか、その手法を解説【UNREAL FEST 2023 TOKYO】
19
日産自動車、UEFNで作られたマップ『Electrify the World』を期間限定公開。EVコンセプトカーが登場する世界を楽しめる
20
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
21
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
22
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part2
23
【フォートナイト クリエイティブ】ドリフトボードで駆け巡る!タイマー付きのレースゲームを作ってみよう
24
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
25
フォートナイト上にオリジナルゲームを開発・公開できるPC専用エディタ『Unreal Editor For Fortnite(UEFN)』、ついにリリース!
26
【STEP3】オリジナルのアスレチックコースを作ろう
27
「UEFN」って実際どうなの? 編集部が3時間で「みんなで遊べるアクションゲーム(?)」を作ってみた
28
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.8「ゾーン系」
29
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.9「建築物系」Part1
30
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.9「建築物系」Part2
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

リグ(Rig)
リグ 3Dモデルを動かす場合に、すべてのボーンを編集するのではなく、少ない編集箇所で直感的に動作などを付けるために作られたコントローラーやコントロールする仕組み。 またスケルトン自身をリグと呼ぶ場合もある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!