この記事の3行まとめ
- ミートアップイベント『Unreal Engine Meetup in Osaka Vol.01』内の講演に使われた資料が公開
- UE5.0以降のブループリント、UEFN、UE×AIについて講演
- 作成したプロジェクトなどをGitHubで公開した講演者も
アンリアルエンジン(以下、UE)を専門に扱うIndie-us Gamesは、2023年10月7日(土)に開催したミートアップ『Unreal Engine Meetup in Osaka Vol.01』で使われた資料を公開しました。
(画像はconnpassより引用)
Indie-us Gamesが主催の『Unreal Engine Meetup in Osaka Vol.01』は、UEの初学者から上級者まで対象にしたイベントです。
同イベントでは、Indie-us Gamesのalwei氏、CGデザイナーのBuncho氏、DOKORO氏が登壇。『Unreal Engine 5 ブループリントアップデート』、『UEデザイナーがUEFNで遊んでみた』、『UE×AIでのゲーム開発の色々検証』と題した講演が行われ、それら講演の資料がこのたび公開されました。
『Unreal Engine 5 ブループリントアップデート』/alwei氏
『Unreal Engine 5 ブループリントアップデート』では、ブループリントの新機能であるType Promotionや、新ノードのFind Relative Look at Rotationといった、UE5.0から追加されている機能を数多く紹介しています。
UE5.0以降のブループリントでは大きな変更は少ないとしながら、UE4に比べて確実に便利になったとalwei氏は発表しています。
Type Promotionは、演算子ノードに変数を接続する際、型が自動的に判断されるようになる。これにより、型を変換するといった接続の手間を減らせる(画像はドクセルより引用)
Find Relative Look at Rotationは、対象との向きを取得するFind Look at Rotationを改良したもの。自分の向きを考慮した相対向きで扱える(画像はドクセルより引用)
『UEデザイナーがUEFNで遊んでみた』/Buncho氏
『UEデザイナーがUEFNで遊んでみた』では、UEユーザーではあるもののUnreal Engine for Fortnite(以下、UEFN)は触ったことがないという方を対象にした講演です。
本講演ではUEとUEFNの関係や、UEFNの基本機能に触れながら、UEFNの魅力を紹介しています。Buncho氏は、UEFNは仕掛けやアセットが豊富といった数々の利点がある一方、ゲームの起動に時間がかかる、ブループリントが使えないといった惜しい点も存在するとしています。
なお、同講演に使われたスライドのなかには、ゲームメーカーズの『フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧』も掲載されています。
『UEデザイナーがUEFNで遊んでみた』ドクセル『UE×AIでのゲーム開発の色々検証』/DOKORO氏
『UE×AIでのゲーム開発の色々検証』では、UEとAIを組み合わせた検証を行い、その内容を紹介しています。
DOKORO氏は、UEからOpenAIのGPT-3.5 Turboにリクエストを送り、レスポンスを構造体に変換、再度UEで受け取るというブループリントを作成しています。
また、テキストだけで3Dモデルを生成できるAIのShape-Eを使い、生成したモデルをUEにインポート、ボクセルモデルに変換するプロジェクトも作成しています。
AIにリクエストを送るブループリント。リクエストの送信にはHttp Post Requestを使用している(画像はスライドより引用)
Shape-Eを使って生成したモデルを、UEにインポートしてから、Geometry Scriptでボクセル化している(画像はスライドより引用)
なお、DOKORO氏が作成したAIにリクエストを送るブループリントと、ボクセルモデルを作成するプロジェクトは、GitHubにて公開されています。
『UE×AIでのゲーム開発の色々検証』スライド詳しくは、こちらをご覧ください。
『Unreal Engine Meetup in Osaka Vol.01』イベント資料一覧『Unreal Engine Meetup in Osaka Vol.01』connpass