「CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0」がリリース!陰影の自動作成から、UIパーツ制作に便利なレイヤーの整列・分布まで、新機能を多数搭載

「CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0」がリリース!陰影の自動作成から、UIパーツ制作に便利なレイヤーの整列・分布まで、新機能を多数搭載

2023.03.15
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

2023年3月14日にイラスト マンガ制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0」がリリースされました。

イラスト・マンガ制作にはクリスタ、という方は多いと思います。そんなCLIP STUDIO(クリスタ)ですが、ゲーム開発の2D素材制作においても大いに活躍します。そんなクリスタがついにVer2.0.0へアップデートされました。アップデート対象は下記の方になります。

月額利用プラン/アップデートプランご利用の方に向けたCLIP STUDIO PAINT EX/PRO Ver.2.0.0
(Windows版/macOS版/iPad版/iPhone版/Galaxy版/Android版/Chromebook版)を3月14日に公開しました。

以下の製品をお持ちの方がご利用いただけます。

  • 月額利用プラン
  • アップデートプラン
  • Ver.2.0 一括払い無期限版
    *Ver.2.0もらえるキャンペーンやVer.1.0無期限版から優待バージョンアップした方を含む

https://www.clipstudio.net/ja/dl/release_note/v2//

CLIP STUDIO PAINT Ver.2.0.0の主な新機能

今回リリースされた新機能は数多くありますが、とくにゲーム素材に活かせそうな機能をピックアップしてご紹介します。

簡単に影を生成する陰影の自動作成機能

ゲーム内のキャラクターイラストにいくつかの影パターンを用意したい、というときに活躍してくれそうな機能です。もちろんリアルタイムに影を落とす方法もありますが、イラストレベルでこだわりたいという方にはうってつけだと思います。線画の影響度も変更出来るとのことなので、かなりイラストの印象を変化させることができそうです。

キャラクタ―イラスト作画に活用できるデッサン人形頭部モデル

頭部モデルを各パラメータ操作で用意して、顔の角度や表情を変えてイラストのアタリに使えるという補助機能です。リアルな顔だけでなくデフォルメされた顔など、バランスも自分で設定できるのはうれしい点です。顔イラストのパターンはたくさんほしいけど、顔の角度を変えると上手に描けない、という方にはオススメです。前述した「簡単に影を生成する陰影の自動作成機能」と合わせて使うとより効果的でしょう。

レイヤー、オブジェクトの整列・分布機能

地味ですが嬉しい機能が整列・分布機能です。特にUI周りの画像データを作成している方にはとても喜ばれる機能ではないでしょうか。筆者の場合、CLIP STUDIOで作成した画像データを整列・分布させたい場合、これまでPhotoshopに移動して実施してきました。その作業がCLIP STUDIOで完結するのは大変有難いです。

CLIP STUDIOの強み

CLIP STUDIO には 「CLIP STUDIO ASSETS 」というサービスがあります。他ユーザーが作った素材(ブラシ、アート、パターンなど)を入手でき、ダウンロードしたらすぐに自分のイラスト制作に使用できます。有料素材(もしくは専用ポイントCLIPPYで購入できる)もありますが、無料素材も多数配布されており、大変便利なサービスです。CLIP STUDIOを使ったことのない方も、一度CLIP STUDIO ASSETS を覗いてみてもよいでしょう。

ゲーム開発におけるCLIP STUDIO

イラスト制作には強力なツールとなっている CLIP STUDIO ですが、ゲーム素材作りにも大変便利です。3Dモデルには欠かせないテクスチャ作りにも大いに役立ちますし、前述した CLIP STUDIO ASSETS の素材を利用すれば、背景画像を用意することもできます。多様なツールが増えた昨今ですが、2.0リリースを機会に CLIP STUDIO を始めてみるのもオススメです。

CLIP STUDIO Ver.2.0.0 リリースノートCLIP STUDIO ASSETS

本記事はIndieGamesJp.devとのメディア提携により掲載しています。

元記事URL:https://indiegamesjp.dev/?p=7354

関連記事

ソニー、mocopiからBlenderにリアルタイムでモーションデータを送れるプラグイン「mocopi Receiver Plugin for Blender」をリリース
2025.04.18
CEDEC2025の新企画「CEDEC Lightning 2025」、5分間のライトニングトーク講演者の公募がスタート!応募締切は5月9日(金)午前10時まで
2025.04.18
Unity 6でのDirectX 12採用によるパフォーマンス改善について紹介する記事、Unity Technologiesが自社ブログで公開。Unity 6.1以降ではデフォルトでDirectX 12が使用される
2025.04.18
UEのゲームでOAuth2.0によるログイン認証を導入する手法や、シーケンサーの自動生成に役立つTipsなど。「UE Tokyo .dev #4」の講演資料と配信アーカイブが公開
2025.04.18
『Atomfall』アクセシビリティ向上の工夫を開発者が解説。戦闘時にNPCが常時サウンドを発するオプションなどを紹介
2025.04.18
国内最大規模を誇るXR・メタバース領域のカンファレンス「XR Kaigi 2025」、12/1(月)~12/3(水)に開催。協賛・出展企業を募集中
2025.04.18

注目記事ランキング

2025.04.14 - 2025.04.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!