Unity Art Toolsを用いて制作された最新技術デモ「​​Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools」を公開

2022.08.18
ニュースUnity
この記事をシェア!
twitter facebook line B!
twitter facebook line B!

この記事の3行まとめ

  • UnityのYouTubeチャンネルが最新技術デモ「​​Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools」を公開
  • Ziva VFXやSpeedTreeといったUnity Art Toolsを使ったリアルタイムのフォトリアルなデモ
  • デモの技術を解説した記事も公開

UnityのYouTubeチャンネルが、技術デモ「​​Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools」(以下、技術デモ)を公開しました。合わせて、技術デモを解説した記事も公開されています。

技術デモはUnity Art Toolsに焦点を当てており、アーティストが高品質なビジュアルを作成できるよう支援していることを実証したデモです。また、高品質なビジュアルをリアルタイムで動かす技術もデモの特徴の1つとしていて、PlayStation 5で4K、30fpsで動作可能であることが述べられています。

Ziva Dynamics

技術デモでは、Ziva DynamicsのシミュレーションソフトウェアZiva VFXの生体力学的弾性体ソルバーを用いたソフトボディダイナミックシミュレーションを行っています。これにより、リアルな筋肉や脂肪の動きが再現されています。

また、Ziva RTによる機械学習によって、よりリアルなデフォームを表現しています。通常のデフォームであれば、伸びてしまう部分もZiva RTが適用されることで、リアルなデフォームになっていることが確認できます。

生体力学的弾性体ソルバーを用いたソフトボディダイナミックシミュレーション

Ziva RTの適用前(左)と適用後(右)の例

SpeedTree

SpeedTreeは、手続き型のジェネレーターとフリーハンドで調整できる直感的なモデラ―を使用して、素早く草木を作成することができます。

技術デモでは、SpeedTree Cinemaで作成したアセットを最適化して、アフリカのモパネや草の房を作成しています。

SpeedTreeアセットの例(画像はUnity Blogの記事から引用)

Weta Digital

技術デモでは、Weta DigitalのグルーミングツールWigを用いてライオンの毛を表現しています。技術デモのUnityテクニカルアーティストのSara Hansen 氏は他のグルーミングツールに比べ、Wigは高速であると述べています。他のツールでは数週間かかることを数日で行うことが出来るそうです。

SyncSketch

SyncSketchは、リアルタイムなレビューとイテレーションを可能にするコラボレーションツールです。

技術デモでは、制作チームが北米と西ヨーロッパに分散していたようですが、SyncSketchを用いることでリモートワークを可能にしたそうです。

この他詳しい技術の内容は、技術デモの解説記事をご確認ください。

Lion: A glimpse of the future with Unity Art Tools 解説記事

関連記事

Unityのプロジェクトをインポートできるプラグインも無料公開。3DゲームやVRアプリの開発に向いた「UNIGINE Engine」、バージョン「2.18.1」がリリース
2024.04.25
【GDC 2024】Unity Technologies講演の日本語吹き替え動画、5/8(水)より順次公開予定。Unity Japan公式YouTubeチャンネルにて
2024.04.24
Unity Technologies、HDRPを解説した無料の電子書籍をUnity 2022 LTS版にアップデート。進化した水面の表現やSpeedTreeを組み合わせたTerrainの使い方を183ページにわたって紹介
2024.04.19
Steamの「実績解除」を手軽に実装。インディーゲーム開発者のザクロスケ氏、Unity用ビジュアルノベル制作ツール「宴」のプラグインを無料公開
2024.04.16
Adobe、「Substance 3D Connector」をオープンソースとして公開。Blender・Maya・3ds MaxやUE5・Unityなどの間でのアセット共有を目指す
2024.04.08
【Unity】よく使うショートカットまとめ
2024.04.04

注目記事ランキング

2024.04.19 - 2024.04.26
1
【2022年5月版】今から始めるフォートナイトの「クリエイティブ」モードープレイ開始から基本的な操作方法まで解説
2
『フォートナイト』で動く本格的なゲームが作れるツール「UEFN」とは?従来のクリエイティブモードから進化したポイントを一挙紹介!
3
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧
4
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.1「アイテム系」
5
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.5「島の設定」
6
【CHALLENGE1】「クリエイター ポータル」を使って、UEFNで作成した島を世界中に公開する
7
フォートナイトとUEFNがv29.30にアップデート。すでに公開した島をプレイできないようにする機能が導入される
8
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part1
9
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.2「ユーティリティ系」
10
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.4「ゲームシステム系」
11
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.6「チーム・対戦系」Part1
12
フォートナイトとUEFNがv29.20にアップデート。見下ろし視点でもプレイヤーキャラクターの向きを操作できるようになった
13
UEFNで使えるプログラミング言語「Verse」のノウハウが集結。『UEFN.Tokyo 勉強会 03 Verse Night』レポート
14
フルカラー書籍「UEFN(Unreal Editor For Fortnite)でゲームづくりを始めよう!」、ついに本日発売!全国書店で好評発売中!
15
『フォートナイト』で建築ビジュアライゼーション!?UEFNでオリジナルの世界観をどう作り上げたか、その手法を解説【UNREAL FEST 2023 TOKYO】
16
まるで『マイクラ』?ボクセル地形を生み出す無料アセット「VoxelPlugin Free」で”地形を掘ったり積み重ねたり”して遊んでみよう
17
【STEP2】UEFNの基本的な使い方を覚えよう
18
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part2
19
【CHALLENGE3】UEFNの機能「ランドスケープ」を使ってオリジナルの地形を作る
20
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.9「建築物系」Part1
21
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.7「NPC系」Part2
22
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.10「UI系」Part1
23
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.3「プレイヤー系」
24
フォートナイトとUEFNがv26.30にアップデート。ロビー画面が一新され、クリエイターが島ごとにロビー背景を自由にカスタムできるように
25
フォートナイト クリエイティブとUEFNで使える仕掛け一覧 Vol.8「ゾーン系」
26
「UEFN」って実際どうなの? 編集部が3時間で「みんなで遊べるアクションゲーム(?)」を作ってみた
27
【STEP4-2】リスポーンとチェックポイントの仕組みを作る
28
【CHALLENGE2-1】フレンドと一緒にゲームを作ろう――UEFNプロジェクトをチームメンバーとリアルタイムで共同編集する
29
Epic Games、200を超えるフォートナイトの島クリエイターが年間10万ドル以上の配当金を得られると発表。島の「プレイ時間」が影響
30
【STEP4-1】コース外に出たらデスする仕組みを作る
VIEW MORE

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ワイヤーフレーム(Wire Frame)
ワイヤーフレーム
  1. 3Dモデルのエッジ情報のみを表示するレンダリング手法。ゲーム開発においては、3Dモデルやシーンのポリゴン構造を確認することに用いることが多い。
  2. UIやWebページなどのレイアウトを決めるための設計図。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!