この記事の3行まとめ
- オープンソースのWebレンダリングエンジン「Babylon.js 9.0」リリース
- 多数の動的なライトを高速で描画できる「Clustered Lighting」が実装
- ノードベースのパーティクル作成エディター「Node Particle Editor」などが追加
Microsoftは2026年3月26日(木)、ブラウザで3Dグラフィックスを表示できるWebレンダリングエンジン「Babylon.js」を「9.0」にアップデートしました。
「Babylon.js 9.0」紹介動画
「Babylon.js」は、JavaScriptライブラリを使ったオープンソースのWebレンダリングエンジン。ソースコードはApache License 2.0のもと、GitHubで公開されています。
「Babylon.js 9.0」では、多数の動的なライトを高速で描画できる「Clustered Lighting」や、ノードベースのパーティクル作成エディター「Node Particle Editor」などが実装されたほか、「8.0」でアルファ版として搭載された「Frame Graph」が正式版となるなど、さまざまな機能追加・強化が行われています。
(画像はBabylon.js公式Mediumより引用)
動的なライトを大量に配置・高速描画できる「Clustered Lighting」が実装
数百から数千という膨大な数の動的なライトを、パフォーマンスを落とさずに描画できる「Clustered Lighting」が実装されました。
描画範囲を一定の区画(クラスター)に分割し、各クラスタに属するライトのみを参照することで高速な計算処理を可能とします。
実際に本機能でシーンを構築したデモをブラウザ上で確認できます。
多数の光源が密集するような複雑なシーンを高いフレームレートで描画できる(画像は公式ドキュメントより引用)
パーティクルをノードベースで作成できるエディター「Node Particle Editor」が追加
ノードベースでパーティクルを作成・編集できるエディター「Node Particle Editor」が追加されました。
以前からBabylon.jsに搭載されている「Node Material Editor」と近い感覚で操作できるとしており、リアルタイムプレビュー機能なども使用できます。
本エディターで太陽の表面が揺れ動く様子を作成したデモが公開されているほか、機能の詳細を解説した公式ドキュメントも用意されています。
「Node Particle Editor」使用例(画像は公式ドキュメントより引用)
「Node Particle Editor」で作成した太陽のデモ(画像はBabylon.js公式Mediumより引用)
ノードベースのレンダリング構築エディター「Frame Graph」が正式実装
「Babylon.js 8.0」でアルファ版として搭載されていた「Frame Graph(※)」が、このたび正式版として実装されました。
※ 8.0発表当時は「Node Render Graph」の名称で表記されていた
ノードベースでレンダリングパイプラインを構築できるシステムで、カリングやポストプロセス、GPUメモリ使用量の最適化などを自由に設定できます。
(画像は公式ドキュメントより引用)
そのほか、3D Gaussian Splattingのサポート強化や、3Dシーンデバッグツール「Inspector v2」の搭載、新たなアニメーションリターゲット機能の実装など、多岐にわたるアップデートが実施されています。
詳細はBabylon.js公式サイトや公式Mediumをご確認ください。
「Babylon.js 9.0」リリース発表記事|Medium「Babylon.js」公式サイト