『VALORANT』の世界観を徹底再現した特別仕様
「OMEN 35L VALORANT Limited Edition」は、HP Inc.とRiot Gamesの包括的なパートナーシップにより誕生した製品。ベースモデルは、『VALORANT』や『League of Legends』のプロ選手が使用する「OMEN 35L Stealth Edition」。
ケースは濃紺のカラー「VALORANT Navy Blue」を基調に、赤い「VALORANT Red」のアクセントが効いたデザインで、『VALORANT』の公式カラーパレットを忠実に再現した配色となっている。
本製品が日本で初公開となった理由について、HP Inc.のシニアバイスプレジデント兼パーソナルシステムズゲーミングソリューション部門担当プレジデントであるジョセフィン・タン(Josephine Tan)氏は「日本人は最新テクノロジーに高い関心を寄せ、世界のトレンドリーダーでもある」と述べている
発表会では、日本HPのプロダクトマネージャーである森谷智行氏より製品の詳しいプレゼンが行われた
カラーリングだけにとどまらず、本製品は機体の随所に『VALORANT』の要素が散りばめられている。
ファンのハブにはスパイク(試合中に攻撃チームが設置する爆弾)があしらわれ、ケース全体にはスプレーパターン(銃を乱射時に発生するリコイルの軌道)やアルティメットゲージ(特定のスキルにおける使用状況の可否を示すゲージ)などが施されている。
ケースの内側には『VALORANT』のロゴを映す2.1インチ液晶ディスプレイが設置。また付属品として、機体にマグネットで着脱できるガンバディ(武器に装着させるチャームアイテム)のストラップが用意され、コレクターズアイテムとしても非常に価値が高いものとなっている。
強化ガラス越しに液晶ディスプレイの『VALORANT』ロゴを確認できる
プロのeスポーツシーンでも通用するパフォーマンス
コラボPCとしてのデザインだけでなく、性能面でも妥協がない。搭載するCPUはIntel Core i7-14700Fプロセッサー、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 5060を採用。このスペックなら『VALORANT』はもちろんのこと、最新のAAAクラスの3Dタイトルでも快適に遊べるレベルだ。
冷却システムは第7世代Asetek製ポンプを採用した240mm水冷クーラーを搭載。前述した2.1インチ液晶ディスプレイを通して、CPU・GPUの温度や使用率などのステータスも確認できる。前世代機と比較して冷却性能が最大14%向上しており、長時間のゲームプレイはもちろん、本格的なeスポーツシーンにおいても存分にパフォーマンスを発揮できそうだ。
また、RTX 50シリーズに搭載された最新のAIアップスケーリング技術「DLSS 4」により、従来のレンダリングと比較してパフォーマンスを最大8倍まで向上可能となった。
拡張性にも配慮されており、工具を使う必要がないツールレス設計とATX規格のコンポーネントを採用することで、パーツを容易に交換・追加できることも大きなポイントだ。
また、プリインストールされているHP製アプリケーションスイート「OMEN Gaming Hub」によって、PC本体のパフォーマンス調整や周辺機器の管理などが可能。
OMENのゲーミングアクセサリーだけでなく、他ブランド製品のRGBライティング・エフェクトもカスタマイズできる「Light Studio」や、ゲーム関連のトラフィックを有線LAN・それ以外を無線LANに割り当てるなどレイテンシの改善が図れる「ネットワークブースター」といった機能を備えている。
価格は25万以下。想定台数を売り切ったら販売終了
前述の通り、本製品は9月25日(木)より日本HPの直販サイトで販売を開始している。限定モデルなので、想定している台数(非公表)をワールドワイドで売り切ったら販売終了とのこと。
「東京ゲームショウ2025」の日本HPブースでは実機が展示され、外観や内部構造を確認できたのだが……これはかなりかっこいい。『VALORANT』プレイヤーはぜひともチェックしておきたいゲーミングPCだ。
展示ブースでは『VALORANT』のコスプレイヤーが彩を添え、製品の魅力が発信されていた
「OMEN 35L VALORANT Limited Edition」主な仕様
製品名 |
OMEN 35L GT16-0060jp VALORANT Limited Edition |
カラー/フロントベゼル |
VALORANT Navy Blue/メッシュ |
筐体 |
ミニタワー型 (縦置き)
左サイドパネル(シースルー) |
OS |
Windows 11 Home |
プロセッサー |
Intel Core i7-14700F プロセッサー
(最大 5.40GHz インテルスマートキャッシュ 33MB 20コア/28スレッド) |
メモリ |
Kingston FURY 32GB(16GB×2)DDR5-4400MT/s Intel XMP対応 RGB(最大128GB) |
メモリスロット |
4スロット(DIMM) |
ストレージ |
1TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD |
グラフィックス |
NVIDIA GeForce RTX 5060 |
ビデオメモリ |
8GB(GDDR7) |
プロセッサー冷却方式 |
240mm水冷クーラー(2.1インチ480×480液晶ディスプレイ)第7世代Asetekポンプ |
サウンド |
OMEN Audio Control Support DTS:X Ultra Realtek ALC3866-CG 5.1 チャンネルオーディオ対応 |
拡張スロット |
PCI Express Gen5 x16×1スロット(空0)
PCI Express Gen4 x4×1スロット(空1)
M.2×3スロット(空1) |
ドライブベイ |
3.5インチ/2.5インチ兼用×1(空1) |
電源 |
内蔵850W ATX3.1準拠 12V-2×6コネクタ 80PLUS Gold Zero RPM 105℃耐熱日本製電解コンデンサ |
ネットワークコントローラー |
10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション |
内蔵無線LAN |
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)Bluetooth5.3 |
天面USB |
USB Type-C 5Gbps×1(電源オフUSBチャージ機能対応)
USB 2.0 Type-A×2 |
背面USB |
USB Type-C 10Gbps×1
USB Type-C 5Gbps×1
USB Type-A 10Gbps×2
USB Type-A 5Gbps×2
USB 2.0 Type-A×2 |
映像出力 |
HDMI2.1b×1、DisplayPort2.1a×3 |
オーディオ端子 |
ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
ライン出力×1
ライン入力×1
マイク入力×1 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) |
約210×408×410mm |
質量 |
約14.5kg |
「OMEN 35L VALORANT Limited Edition」製品ページ
パソコンゲーム雑誌、アーケードゲーム雑誌、家庭用ゲーム雑誌を渡り歩き、現在はフリーのゲーム系編集/ライター。マイベストゲームは『ウィザードリィ 狂王の試練場』で、最近だと『Forza Horizon』シリーズに大ハマリ。メインPCはAlienware Aurora。セガ・レトロゲーム系メディア「Beep21」副編集長をやりつつ、ボードゲームメディア「BROAD」編集長も兼任。
「BROAD」Webサイト