この記事の3行まとめ
- PlayCanvas、3D Gaussian Splatting圧縮フォーマット「SOG(Spatially Ordered Gaussians)」の仕様を公開
- 従来の「SOGS」から圧縮率などが向上。またCUDAが不要となり、WebGPUのみで使用可能に
- 「PlayCanvas Editor」や「SuperSplat」においてもSOGがサポートされた
PlayCanvasは2025年9月17日(現地時間)、3D Gaussian Splatting(※)の圧縮フォーマット「Spatially Ordered Gaussians」(SOG)の仕様を公開したと発表しました。
※ ポリゴンやボクセルなどとは異なる方法で3D空間を表現する技術。複数の静止画をもとに3Dモデルを生成でき、生成精度の高さに対して高速なレンダリングが可能
Goodbye SOGS, hello SOG! 👋
PlayCanvas open sources Spatially Ordered Gaussians – a new super-compressed format for 3D Gaussian Splatting.https://t.co/XPe1aY4fub pic.twitter.com/wtWn16Czny
— PlayCanvas (@playcanvas) September 18, 2025
Goodbye SOGS, hello SOG! 👋
PlayCanvas open sources Spatially Ordered Gaussians – a new super-compressed format for 3D Gaussian Splatting.https://t.co/XPe1aY4fub pic.twitter.com/wtWn16Czny
— PlayCanvas (@playcanvas) September 18, 2025
SOGは、同社が提供するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」に対して2025年5月より導入されていた、3D Gaussian Splattingデータ圧縮用フォーマット「Self-Organizing Gaussians」(SOGS)の改良版にあたります。
SOGSはPLYファイル約1GBを55MBに圧縮可能としていましたが、SOGではPLYファイル1GBを95%以下の42MBまで圧縮に成功。
またSOGSでは圧縮の際にCUDA(※)が必要だったところ、SOGはWebGPUのみで使用可能です。
※ 「Compute Unified Device Architecture」の略。GPUによる並列計算を実行するためのプラットフォーム
SOGの仕様が公開されたことで、ほかのゲームエンジンや自作ツールなどでSOG形式の取扱が可能となりました。
なお、SOGを用いて容量を圧縮した3Dスキャンデータのサンプルシーンが同社公式ブログで公開されています。
サンプルシーンを閲覧する様子を動画化したもの(動画はPlayCanvas公式Xより引用)
そのほか、SOGファイルを「PlayCanvas Editor」にドラッグ&ドロップでインポート可能となったほか、3DCGモデルデータ編集ツール「SuperSplat」がSOGをサポートしたことなどが発表されています。
今回の発表に関する詳細はニュースリリースを、「SOG」の仕様は公式ドキュメントをご確認ください。
「PlayCanvas Open Sources SOG: The WebP of Gaussian Splatting」PlayCanvas Blog「The SOG Format」PlayCanvas公式ドキュメント